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『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』を観た♪

先日、KAAT神奈川芸術劇場で上演された『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』を観に行った。

私は、ミュージカルが好きで宝塚やミュージカル作品を観に行くことが多かったけれど、ダンスだけでストーリーを表現する作品は初めてだ。

サン・テグジュペリの『星の王子さま』は、有名だし大好きな話だ。
私が若い頃に所属していた劇団でも、星の王子さまのミュージカルを上演していたので親近感がある。

最近は著作権が切れたからか、いろんな形で『星の王子さま』が表現されている。

『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』は、2020年に初演されていて、その時にもとても興味をそそられて観に行きたかったが、私の家族がコロナを気にして外出を許してくれなかったので、我慢した。

やっと今回は、コロナもそろそろ落ち着いたから観に行けることになった。

久しぶりの大きな劇場にドキドキしながら開演を待っていたら、開演前のアナウンスが王子さま役のアオイヤマダさんだった。

ご本人の声を聴いたことはなかったけれど、すぐに彼女だと分かった。
すごくリラックスした彼女のおちゃめな声に癒やされて、ちょっと緊張気味だった気持ちがほっこりした。

幕が開いてからは、その不思議な世界観に一気に引き込まれた。
舞台装置・衣装・音楽・ダンスが、絶妙なバランスで動く絵本のような世界を創り出している。

セリフを言ったり歌ったりすることはないけれど、役者が声を発したりすることはある。それがまたすごく新鮮だし、シンプルだからこそ言葉以上に伝わるものがある。

笑ってしまうようなコミカルな場面や、恐怖を感じるような緊迫した場面、美しさに息を呑む場面。

セリフはないけれど、時々声も出したりダンスで様々なシーンが創り出されている。もちろんそこに音楽・舞台装置・衣装があるからこそ、それが成り立っている。

誰もが知っている星の王子さまというストーリーだからこそ、セリフがなくてもストーリーが分かる。

役者たちは身体のラインにそった衣装を身につけているので、身体の動きが繊細に表現されるダンスが圧巻だった。

ソロの踊りは目が釘付けにされ、時間の流れが変わる感じがした。
たぶんソロのダンスは数分だと思われるけれど、その数分が宇宙を漂う感じがして、すごく長く深い時空に漂っているみたいだった。

ソロの踊りは、一人で劇場の観客すべてを魅了するし、みんなでの踊りはみんなが一つの生物みたいに感じられた。

エンターテイメントが大好きだから、いろんなジャンルの公演を観ていたつもりだったけれど、この公演は私に新しい世界を魅せてくれた♪

きっと来年も再演するはずだから、また観に行くこう!


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