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AMIGO HOUSE、オープンまであと一ヶ月!

AMIGO HOUSEとは、神奈川県逗子市にあるシネマカフェ「CINEMA AMIGO」の新プロジェクト。
「働く」「泊まる」「学ぶ」「住む」「つくる」など様々な要素を兼ね備えた、文化複合施設です。
このnoteでは、AMIGO HOUSEがオープンするきっかけや作業の風景、裏話から、オープン後には利用していただく方の表情やイベントの様子まで色々な情報をお届けしたいと思います。

この物件を始めるきっかけ

AMIGO HOUSEの運営母体である、CINEMA AMIGOは、神奈川県逗子市、逗子海岸の近くにある、席数20席ほどミニシアター。

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「映画館がなくなっていくこの地域で、文化を育む土壌をつくる」
「地域の人、モノ、コト、食をフィーチャーする場」
をキーワードに、2009年にスタートました。

今では、映画館の横には、地産地消、スローフードをキーワードとしたAMIGO MARKETや

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空き家をリノベーションして運営するAMIGO INNなど、

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更には、アミーゴや、ここで活動する国内外の仲間たちでつくりあげる逗子海岸映画祭

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移動式野外映画館プロジェクトCINEMA CARAVAN

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CINEMA AMIGOという場がきっかけで、人が出会い、アイデアが生まれ、色々なムーブメントにつながっていく。
いつしか、ここは、逗子や湘南エリアの文化に欠かせない場所となりました。

こうした場づくり、文化づくりをしてきたAMIGOの次なる舞台が、築年数約50年の古民家をリノベーションした施設。

かつて、AMIGOのある逗子市の新宿のあたりは、防風林として愛されてきた松の並木が残る穏やかな風景が広がっていたそうです。
現在は、宅地開発や道路開発で、この面影は僅かに残るのみになっています。

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HOUSEとしてお借りする土地や家は、オーナーさんが生まれ育った実家。
「自分が育った家や土地など、これまでの逗子に風景を守りたい」
と風致保全の思いから、建物と場所の活用を託していただく先として、AMIGOチームを選んでいただきました。

○AMIGO HOUSEで私達が目指すこと

この10年、先に述べたアミーゴから、逗子海岸映画祭、CINEMA CARAVANなど、映画館という日常と、野外での映画館イベントという非日常の両軸で様々な場をつくってきました。
この経験やつながりを活かし、映画館を目的に来るにとどまらず、AMIGOを出発点として、町や生活を体験するきっかけになる場所にしたいと思っています。

逗子は近年人口、社会増となりましたが、高齢化率は31.42%と、神奈川県内でもトップクラスとなっています。(2020年7月現在)。
大きな企業もなく、この地域で働くフリーランスや経営者の人たちが仕事やアウトプットを起点につながることで、新しいビジネスが生まれる可能性が十分にあると思います。

また、HOUSEを訪ねた旅行者にとっては、逗子の何気なく愛おしい地元の暮らしを垣間見たり、葉山、鎌倉など、三浦半島を楽しむための拠点、出発地として「観光案内所」のような役割になればと考えています。

日常的に地元の人が集まり、時間を共有する場と、訪れた人が留まる場とを両立させることで、逗子の自然や町を楽しむ時間を伸ばし、滞在先としての逗子の可能性を広げたいと考えています。

○AMIGO HOUSE 施工アイデア


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コワーキングスペース

地元の人が働いたり、授業後は学生が自習に来たり。
パソコンでの作業がしやすいように、電源やWi-Fiの完備はもちろん、プリンターや外付けモニターなど、色々なジャンルの働きやすさを意識した機材を準備する予定です。
また、リモートネイティブな働き方に対応し、テレビ会議や、録音などでもある程度周囲に気にせずに使うことができるような、個室も完備します。

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建物の庭も広いので、開放的なデッキでのデスクワークも可能です。

マイクロホテル

電車で都内からたったの約60分。
海と山に囲まれて過ごしたら、日帰りで帰るのはもったいないのではないでしょうか。

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このエリアは宿泊先がない、という声を多く聞き、昨年からAMIGO INNを開業。
宿泊業の可能性も感じたことから、計3室と少ないながら、宿泊業を展開することにしました。

内装には、逗子海岸映画祭やCINEMA CARAVANに縁あるアーティストのハンドペイントや、インテリアのセレクトなど、非日常と日常とが入り交じる居心地の良い部屋にする計画です。

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さらには、仕事と休暇をかけ合わせた「ワーケーション」の滞在先として、宿泊しながら階下のコワーキングスペースで働くことも可能です。
数日の間、家を離れて、逗子で自然の中で身体を動かしながら仕事をする。
都会ではできないそんな1日の過ごし方が、AMIGO HOUSEならではの滞在体験になります。

シェアハウス

建物2階には、シェアハウスもあります。(計4室)

広々としたキッチンや共有スペースに、徒歩数分で逗子海岸にも出かけることができます。
住む方はコワーキングスペースも活用できるようにする、など職住一体となった働き方が実現できます。

シェアキッチン

ケータリングチーム AMIGO  KITCHENの小嶋あゆみさんと連携。
宿泊者やコワーキングスペースを使う方、あるいは近所の何家族かでお食事会など、家庭やレンタルスペースでは対応しきれないニーズにも対応できるように、使い勝手のいいキッチンを制作します。


nagiカウンター


食は、人が集まるきっかけになると同時に、文字の通り、「人」を「良く」する行為。
例えば、庭で採れる梅の実をつかったワークショップ、市内の料理店やカフェの方を招いての料理教室など、地域の文化を増えて学ぶ、多様な体験もキッチンから作っていきたいと思っています。

シェアスペース

キッチンと隣接した、木の梁を生かして心地よい空間は、普段はコワーキングスペースとして利用します。
会員でない方にも、予約制にしてワークショップや勉強会などでも使っていただくなど、様々な利用ができる場にしたいと考えています。

ファブスペース


CINEMA AMIGO館長・長島源が中心となり、プラスチックを資源として再利用するための機材を購入し、「プレシャスプラスチック逗子」という活動をスタートさせました。
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今年開催される逗子アートフェスティバルの作品づくりでも連携したり、今後家庭や逗子海岸で拾ったプラスチックを再生して、プロダクトにするなど資源の循環も体感できる場所にしたいと思っています。


○その他活用アイデア

・太陽光発電
ソーラーパネルを取り付けて、自然のエネルギーで働いたり、暮らす。
自然の循環を感じられる、より心地よい空間を目指します。

・ボードラック
海まで歩いて数分の距離。
SUPやサーフィンなども置いて置いておく場所があれば

・ガーデン、家庭菜園

・テントサウナ
お庭でたまにはサウナを立ててリラックスしたり。

・バイクラック・レンタサイクル
歩いたり、自転車で回るのにぴったりなサイズの町。
住む人も訪れた人も、自転車で移動すると、これまでとは違った景色に出会えると思います。

働く、暮らす、育てる。逗子で過ごす、はじまりの場所に

まだまだアイデアはたくさんありますが、使う方、訪れる方によって、様々に使うことができるのがこのプロジェクトの特徴だと思います。

地域の人、モノ、コトを見つけ出し、出会い、つながることで、新しい広がりが生まれる場所。
映画のワンシーンのような、心残る体験が生まれ、モノゴトが始まる場所を、これからつくって生きたいと思います。

今後、コワーキングスペースの利用者から、順次募集を行う予定です。
ご興味ある方、今後の続報を楽しみにしていてください!

【文章・大倉曉】
CINEMA AMIGOを拠点に、プロジェクトマネジメントやPR、まちづくりなどあらゆる物事を集めまとめるフリーランスのプロデューサーとして活動中。
AMIGO HOUSEのプロジェクトリーダーとして、主にこのnoteに登場します。

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