ドラえもんの時代
雲に乗る日
先日、運営しているカフェでのできごと。
お母さんと一緒に訪れた小さな女の子との素敵な会話。
テーブルへオーダーを聞きにいくと、お母さんが注文しようとするのを遮って女の子がまっすぐににわたしの目を見て話しかけてきた。
女の子『あのさぁ、いま貝の赤ちゃんたすけてきたんだよね~この袋のなか。よく考えてみるとみんな食べられちゃいそうだからさ。でっさ~あのさ~〇※×△?…!!!』
ひとしきり話を聞いてようやくご注文のタイミング。
この日は二日間限定で、出張シェフをしているカフェメンバーのスペシャルメニュー”雲のデザート”を提供していたのですが、
女の子『あ!わたし、くもにのるから”雲のデザート””にするっ!!!』
後で聞いたところによると、食べるときにも『雲に乗った気持ちで食べないと!』と、上を見ながら食べていたらしい。
帰り際に、あした雲に乗るの?と尋ねると
女の子『え?まだめんきょないよ!5さいになってないもん。』
私『そっか。5歳になったら雲に乗れる免許もらえるのか!知らなかった!!』
女の子『10がつに5さいなんだ~♡』ニヤニヤ
なんとも心あらわれるひとときでした。
せっかく雲に乗れる免許があるはずなのに、乗れる事を忘れた大人たちに明るい未来を教えてくれた。
コロナ問題で、危機感や、閉塞感や、空虚さなんかも感じたり、誰かの行動に目くじらたててしまったり、逆に安易な行動で見知らぬ誰かを脅かしたり、とかくこんな状況ではマイナス面が大きいけれど、
いまは持っていないけどいつか手に入る何かにワクワクできるって、すごいパワーだなと思った一日でした。
激動すぎる日々
思えば
私が物心ついたころには、テレビはまだ白黒で、洗濯機の脱水は手動のローラー型で、電話が各家庭についたのは小学校3年生くらい。(年がわかるw)
携帯電話をはじめて持ったのは30代後半で、その頃仕事で、出たばかりのWindowsPCを使わされてげんなりしていたっけ。
レコードやカセットテープからCDへ、ビデオテープからDVDへ、今ではほぼ全てがデータとなり、携帯電話と思っていたものがスマホと名前を変え、それは何かと思ったら、実は携帯電話と見せかけて通話機能を持っている携帯型PCになっていたという事実。
これって正に、ドラえもんがポケットから出してくれた道具がいちいち現実になっているってことだよね?
翻訳こんにゃくがほしかったけど、実際に今翻訳アプリや会話をそのまま聞き取って翻訳してくれるツールもある。
VRなんて、まるでどこでもドアの始まりみたいだし。
そして、サリン事件、阪神淡路大震災、9.11、3.11、台風被害も含めて未曾有と表現されるあらゆる人災・天災を経験し、今度は世界中を停止させるようなウイルス問題。
戦争が終わった後に生まれ、戦争を知らない子供たちとして戦争のない高度成長の日本に育ち(もちろん、世界では戦争が続いている国もあるけれど)、いつのまにかアレルギー過多の世界になり、生活も勤務形態も組織形態も価値観も変容し、なんだかものすごい時代に生きているんだと実感しているここ最近。
それでも、この進化の中で、確かに適応したものが生き延びて、次へバトンを渡すのだろうなと思うこの頃。
ドラえもんの時代にも、あの雲の免許のことを教えてくれた女の子の様に
ワクワクを信じる気持ちだけはなくならないのだろうと、そしてなくしてしまったら適応できなくなるのだろうと、つくづく実感している。
そんな今日のひとりごとでした。
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