暮らしマルシェ vol.8-2
想いが育つとき(後編)
⇩ 前編はこちら
井戸端会議から生まれるコンテンツもある
暮らしマルシェの産声があがった場所というのが
現在はAMIGO MARKETとなっている当時”わかなぱん”のテラス。
(ちなみにわかなちゃんはHAYAMA BREAD Clubとして活動中)
このころ、わかなちゃんと私で、毎週水曜日にWEDNESDAY MARKETというマイクロコンパクトな朝市をやっていたのだけれど
水曜日はランチ担当曜日ではないので、こどものお散歩がてら気晴らしにくるみんなともゆっくりおしゃべりができるし、わかなちゃんの好意でフリマをやったりもしていたから、自然と、なにかやりたいね!という話も盛り上がった。
このWEDSNESDAY MARKETは
ある日、料理を頼まれた退職祝いパーティーで、CINEMA AMIGOの大家さんでもある長島家に紹介された主役の方(のちに葉山町あけの星幼稚園園長となる村上先生)が、ずっと趣味で続けてきた農業をいよいよ本腰をいれてやっていきたいのだという話から、その野菜をいいかたちで欲しい人に繋げることはできないか、という相談から生まれたもの。
ランチで野菜を使うので、その分と一緒にお預かりして、最初は自分のランチタイムに並べていたけれど、店内に入った人にしか見えないのは限界がある、と道路脇の無人販売に切り替え。
わかなちゃんがいつも使っている三浦の農家さんの野菜といっしょに水曜日にテラスで並べようとなったのがはじまりで
だいたいいつもこんなふうに、何か課題がやってきて、それをうまく表に出すならどうしたらいい?を繰り返しながら、これまで様々な企画を立ち上げてきた経緯がある。うまく言いまわしているけれど、要は流れに乗っているだけ。
そんなわけで、WEDNESDAY MARKETから暮らしマルシェが発生し
c:hord hayamaでの暮らしマルシェ開催から数年経て”暮らしのレシピ”というコンテンツに変わり
ここへきて、過去の体験が入り混じり、暮らしの学校へと成長した。
点と点がつながって輪になるとき
自然発生的なようだけれど、それぞれの持っている点は各自の人生の中のあるほんの一点であり、あるとき、あるタイミングで出会うことによってつながっていく。
おどろくのは、何気ない会話をしていて、実は以前別の場所とタイミングでニアミスしていたり接点があったのが判明すること。それもわりと頻繁に。
あ、その時期私もあの辺に住んでいたよ
私もそのお店によく通っていた
同じ学校出身だった
そのとき私もその会場にいたよ
○○ちゃん知ってるの?私も友達だよ!
年代も職歴も違うのに、人生のなかですれ違いを繰り返していて
今このタイミングに繋がるという不思議はまるでドラマを見ているよう。
ドラマや映画、小説ならば、同じタイミングを各登場人物ごとに見せることで、このとき出会っていれば!とか、あのとき気づいていれば、ともどかしい思いを引き出すこともあるけれど
その時気づかなかったのなら、それはまだ”そのとき”じゃなかっただけだ。
いちど繋がった点は、途切れはしないけれど密着もせず
またどこかのタイミングで絡みあうのかもしれない。
人間関係とシナジー
必要なタイミングで相互作用して相乗効果を生むこと。
どこかに負担が偏る場合はシナジーは生まれない。
そう考えると、無理に関係を修復したり、繋ぎ止めたりする必要はなくて
ご縁を大事にするって、ほんとうはこういうことなのかな、とも思ったり。
マメに連絡を取り合うとか、誕生日を忘れないとか、そういうことが苦手(というか、忘れるだけ)な私の言い訳みたいだけれど、そんな自分でも長く続いている縁があるのはそういうことかと勝手に納得している今。
『自分を楽にすることで得られる寛容さがある。』
自分は正しい、または、正しくあろうとしている
このこと自体を否定はしないけれど
人の数だけ正解があり、またタイミングでも正解は変わるもの。
だとしたら
今の自分の正解と相手の正解はちがうんだなとわかるだけでもストレスは減るはずで、ストレスが軽減するほどシナジーを生むチャンスは増える。
つまり自分にも人にも優しい世界にはチャンスがいっぱいということか。
優しくあるためにはときに距離をおくのが効果的な場合もある。
誰だって聖人にはなれないから。
距離を縮めたり開いたりしながらも繋がり続ける人
一時期ぐっと近くなり、短期集中でその後離れる人
何年も経ってから思わぬ関わり方でまたつながる人
何かが動くときは意図せず距離が縮まるタイミングが増えていく。
離れてお互いの居心地の良い場所で別の何かを得て再び合流するときに生まれるシナジーはとても強い。
さて、この先またどんな育ち方をしていくのかたのしみ。
※来週29日には、暮らしの学校の概要をより具体的にご案内できます。
⇩ 暮らしの学校 詳細はこちらから
⇩ 暮らしのレシピ企画@c:hord hayama antiques&bookcafé は
スケジュールが決まり次第こちらから
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