日々の暮らし

私は
暮らしというものがどうやら本当に好きらしい。
むかし、同居人に
『あゆみさんの夢はなに？』と聞かれて

大好きな人たちに囲まれて
毎日笑って暮らせる事

と答えた記憶がある。

多分聞いた本人は拍子抜けしたと思うけど。

期待した答えはきっと、会社立ち上げるとか、何か事業を起こすとか、新店舗作るとか、そんなことだったんだろうな。

あの頃の私は、お店をひとつ任されて、毎日新しい挑戦に明け暮れて、それは意気揚々とワーカホリックな仕事の仕方をしていたから。

そんな中でも　本音は

出勤に振り回されず
自分の時間軸で
料理をしたり
季節しごとをしたり
模様替えやペンキ塗りや日曜大工をしたり
器を磨いたりしながら暮らしを思う存分楽しみたかった。

ありがたい事に、いまはかなり近い暮らしを手に入れているけれど、それでも毎日の時間が足りないと感じる。

そんなことを考えていたら

あの頃一緒に働いたスタッフが言っていたことを、ふと思い出す。

『生活感のない暮らしをしようと思うとめちゃくちゃ生活しなきゃならないんですよ！一人暮らしなのに忙しすぎるんです。』

洗濯物がたまっては生活感がでてしまうから毎日マメに洗濯をして、ほしてある風景がいやだから乾いたらすぐにきれいにたたんでしまわないといけないし、食器も使ったらすぐに洗って定位置に片付けなきゃだし…ということらしい。

気持ちのいい空間を維持するのはとても時間が必要で、言葉を選ばずにいうならば、仕事なんかにかまけている場合じゃない。ｗ

そして、あの頃の私は、そんな気持ちを心の裏っかわに抱えていたんだろうなと思うのです。

窓から雪をながめながらの独りごと。