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暮らしのレシピ 番外編#1

毎年お味噌を手作りするわけ


先日

ワークショップ参加の方へ仕込んだ味噌をお送りしたら、こんなうれしいメールをいただきました。


自分の手でお味噌を作ったら

自分の口に入るものは、できるだけ自分でつくりたくなりますね。

自分で作らずとも、余分なものを入れない、きちんと真面目に作っているところのものを選びたいという意識になりますね。



あぁ♡そうなのです!!!!!


逗子のシネマアミーゴという小さな映画館を、約10年前に友人たちが作り上げ、映画館のOPENと同時に立ち上がったフードチームAMIGO KITCHEN。

はじめは曜日変わりで映画のない昼の時間にランチ営業することから始まりました。

そして、一年目は、ランチメンバーのひとりが自分で毎年作っている味噌をみんなで大きな瓶に仕込み、あまりに美味しくできたので、二年目も有志で集まって味噌仕込み。

3年目からは、一般からの参加者を募りワークショップとして開催し、以降毎年季節のワークショップのひとつとして続いています。

10年もたつと、店の床下にはいい菌床が出来上がり、カビもほとんど発生しない素晴らしい味噌蔵と化しました。

なので、二年ほど前から、希望者の分はシネマアミーゴの床下で一緒に眠ってもらっています。


季節を暮らしに取り入れる


ずっと継続している季節のワークショップは、今のところ、この春の味噌仕込みと、クリスマスの準備のためのミンスパイのフィリングの仕込み(1ヵ月ほど発酵・熟成させるので、10月後半にクリスマスの準備がはじまることになります。)このフィリング【ミンスミート】が出来上がったら、12月のはじめ頃に、クリスマス用のパイに仕上げてみんなでクリスマスランチで締めくくり。

せっかくAMIGO KITCHENのワークショップなら、味噌もミンスパイも仕込みの工程だけでなく、おうちで活かせるテーブルコーディネートのヒントも持ち帰っていただきたいので、結構気合を入れて、原価とかそっちのけで準備をしています。(本当はもっともっと完璧にしたい!)


ほんのちょっとしたきっかけで、なにげない毎日が特別になる。

ほんのひと手間が、贅沢な時間をつくる。

毎回できなくたっていい。

疲れた日にはペヤングだってポテチだって食べたらいい。

だけど、少し気持ちにゆとりができた日に

自分のために

家族のために

一緒にいる誰かのために

できる”ひと手間”を知っているだけで違うと思うのです。

それは、シェフが作る本格的なメニューとかではないけれど

レシピとにらめっこになくても出来る気軽さがあって

でもちょっと季節を感じるご馳走感が際立っていて

テーブルに出したときに、『どぉ?』って顔ができるような

〇〇の季節になったねぇ~って会話が始まるような

たとえ一人で食べていても

食べながら自分でうなずき幸せが充満するようなひと皿。

それを繰り返しているうちに

あぁ、全部繋がっているんだなとふと気づく瞬間。

これまでの経験や思考の断片がつながり始め、今まで見えなかった景色が見えてくる。

自然(環境)も、お金(経済)も、健康も、人権も。そして”幸福”も。

これは、私自身がその経験を通して実感したこと。

そんな思いがあるので、シネマアミーゴでのワークショップだけでなく、今回”暮らしのレシピ”のシーズン1をスタートさせました。

もっと多くの人にこの体験が届くように。

ひとりでの企画には限界があるけれど、幸い周りにはいろんなワザやセンスを発揮してくれる人たちがワンサカ。

なので今後は、食に関することだけでなく、ほかにもいろいろ楽しく面白く一緒に学べる企画を妄想しているこの頃です。

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