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歌ってなくても、歌ってる

みんなで歌った、さいごの合唱曲COSMOSは、みんなの声も心も1つになった感覚があって、心地よくて。鳥肌がたって、涙が出た。

実は歌の後半、感極まって、声がでなかった。でも、声がでていなくても、歌っていた。

オーディションのとき、歌指導のけいちゃん(下釜慶子さん)が、

「歌は声だけじゃない。全身からでるバイブレーション。だから、ただ立っていて、声がでていなくても、歌っているときは歌っている」

…って言っていたのが、その時はよくわからなかったんだけれど。

こういうことなのかもしれないなと思った。

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制約のなかで、みんなが自由である。

その状態にもっていくと、感動ものの調和がうまれる。

…1ヶ月半の歌のお稽古のなかで、体感して、学んだこと。

それは、きっと、1つの作品となる舞台にも、社会にも、生きることそのもにも通じる深い学びだな〜と思う。

歌には、リズム・音程・呼吸・歌詞・音色・強弱・響き…

みんなと合わせるべき制約がある。けれど、みんな違うからこそ、美しいハーモニーになる。みんながいるからこそ、みんなで補えあえて、自由になれる。

制約と自由。そのバランスが大事。

ひとつの作品をつくるために、みんなで1点に集中して。

ひとりひとりが、自分らしく、そのときの一番美しい音色をだす。

みんな声は、わたしの声。
だから、みんなの声をよく聞いて。
頑張らないで。みんなを信頼して、委ねてみる。

わたしの声が、みんなの声に溶けていって、境目がなくなって。ただただ音の波に身をあずけて。

みんなで歌うって、こんなに心地いいんだ。

2022年6月1日
(文責:キャストゆうき)

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