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厄は毎日、試練は永遠にあるもの、らしい。

Netflixの「Easy」の最初の数話を初めて見たときは、なんだか今っぽいけど好みの感じと違うかなぁなんて思っていた。ところがシーズン2がリリースされたのをきっかけに大ハマり。タイミングと誰に勧められるかって大事。2シーズン分の全エピソードを、ほぼ1日で観終えるハイパービンジウォッチング。

「Easy」は、現代のアメリカの若者の働きかた、人間関係(恋愛、友情、家族など)を通した生きざまを1話完結で描くシリーズ。基本的にはそれぞれのエピソードによって登場人物もストーリー内容もバラバラ。シーズン1からシーズン2につながる、ぐっとくる展開も。クラフトビール工場を立ち上げる兄弟や、恋人に合わせるべくヴィーガンになろうと奮闘する女性など、登場人物も、扱うテーマももちろんアメリカ発ながら、そこから見える人間模様には日本にいても共感すること多々。

そんな「Easy」イチの収穫は、シーズン1のエピソード7「Chemistry Read」。どこかでのぞき見されているのでは?レベルでわたしの人生の転機と重なる内容。この年齢特有の人生のターニングポイントなのかもしれないけれど、NY在住の女優が、同棲していた恋人と別れて、自分のキャリアに邁進しようと決意し、新たなチャンスを掴むまでを描いているエピソード。

新しいスタートというほど大それてはいないかもしれないけど、このたび約10年ぶりの1人暮らしをすることに。最初の1週目は85%の確率で(つまり一晩をのぞいて)枕を床に転がしている奇跡の寝相を発揮している以外は、なんだか嫌なことが一掃されているような前向きな気持ち。

そんな新しいスタートをきるタイミングで、2人のひとから同じ方向性のありがたい話を聞いた。1人目は厄払いに行ったお寺のお坊さん。「厄年」というのはあくまで日本人の語呂合わせで(女性の数え年33歳で、さんざん等)、「厄」は毎日あります、と。2人目は職場のボスで「試練」は(仕事においてもプライベートにおいても)日々起こるし、突然来る、と。

それも受け止めて乗り越えることによって、人間としてレベルアップしていく、というニュアンスのことを二人からメッセージとしていただいた。さらに、厄払いをしてもらった荒行中のお坊さんの「荒行よりも、荒行から帰って日常に戻った後が肝心だ」という自分の状況と大いに重なる話がなにより印象的だったかもしれない。

このお坊さんの話が「Easy」エピソード7のラストで主人公がスキットルズのゲームに挑むシーンに結び付いて、なんとも印象的。ここからがスタート、何をするのも運も含めて自分次第、と言われているようで。まさにチャレンジングなのはこれからで、ワクワクしながらも、すこし怖くて、ドキドキしながら一歩踏み出そうと思っているこの気持ちを忘れずにいたいもの。

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