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気になることをピックアップ🛻

昆虫の性フェロモンで害虫から身を守る
遺伝子組み換え植物が開発

蛾の性フェロモン遺伝子を持つタバコ🌱が開発された。
 蛾の性フェロモンは、メスがオスを引き寄せることができる。しかし、空気中の性フェロモン濃度が高い場合、オスはメスを見つけることができない。この性質を利用して、植物から高濃度の性ホルモンを放出させることで蛾の交尾を抑制し、幼虫による食害を防ぐことができる。農薬の削減が期待される。

イネの収量を増加させる画期的な技術開発に成功

細胞膜プロトンポンプは、根の養分吸収と気孔開口において重要な役割を果たす。そこで1つの細胞膜プロトンポンプ遺伝子の発現を高めた過剰発現イネを作出した。この過剰発現イネでは、根の窒素養分吸収が20%以上、光合成活性が25% 以上高くなり、イネの収量が 30%以上増加した。

日本人の身長に関わる遺伝子

日本人約19万人のゲノムを用いて身長に関わる遺伝的要因を調査、SLC27A3とCYP26B1という二つの遺伝子が身長に影響することが分かった。
CYP26B1遺伝子は肥満指標BMI、マウスや魚の軟骨形成に関与。
SLC27A3遺伝子はコレステロールや中性脂肪に影響する。
つまり、それぞれ別の生物学的機序により身長に影響する可能性が示された。

ゲノム編集技術でオオムギの種子休眠の長さを調節

日本のオオムギ栽培では収穫期に雨が降ることが多い。オオムギは雨によって発芽が促されるため、収穫前に発芽する「穂発芽」が発生しやすく、品質低下などの農業被害が引き起こされる。この問題を解決するため、ゲノム編集技術でオオムギの種子休眠を支配する Qsd1および Qsd2遺伝子の機能を壊した。その結果、Qsd1 または Qsd2 遺伝子の機能を失ったオオムギは、発芽が遅延することがわかった。穂発芽に強いオオムギの品種改良に期待。

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