見出し画像

NYで感じた言葉の壁①

初海外はシンガポール、その次にニューヨークと、モデル活動の範囲を拡げることとなりました。実はニューヨークを訪れたのはこの時が初めて!アメリカにも、ハワイに数日行ったことがあるくらいでした。

そして渡米直後、私が改めて感じたことは…

言葉の壁!!

英語ができない…シンガポールではどうにかなっていたものも、英語圏で、ましてや喋るスピードが最も速いと言われるニューヨークでは、全くもってついていけなく、落ち込む時期が続きました。

◆英語への苦手意識

英語の勉強は、高校・大学、そして卒業後はスカイプで海外の先生と喋る等、自分では結構やっていたつもりでしたが、いざ現地で実際にコミュニケーションツールとして使うには、全くと言っていいほど足りていませんでした。

思い返してみると、学生時代の勉強もwritingやgrammer、readingなど文章の読み書きは得意でしたが、listeningやspeakingといった実践の方は苦手でした。英語自体があまり好きではなく、高校生の時には”私は海外には行かないだろうな。多分国内で一生過ごす”と思ったことを覚えています。

そんな苦手意識を持っていた人がよく海外に仕事しに行こうと思ったな、って感じですよね笑

◆マネージャーとのコミュニケーションに苦戦

ニューヨークに着いて何よりも最初にすることといえば、マネージャーとのコミュニケーション。

日本の事務所と同じように、オーディションや仕事の詳細を教えてもらうことはもちろんですが、まずはどんな内容でもいいから雑談して、コミュニケーションを図らなければ始まりません。

主に私を担当してくれたのは2人。男性と女性で、どちらも柔らかい雰囲気を持った、話しかけやすい人たちでした。
が、女性マネージャーの方の話すスピードは、尋常じゃなく速い…。通常モードでもペラペラと速く、さらに感情が高まってくると、もう私には何を言っているのかさっぱり。
知らない単語があったり、まだ耳が英語に慣れていないこと、単語同士を繋げて話したりスラングを使う本場の英語に戸惑ったこと等、原因は山ほど私にありました。シンガポールと全然違う…私本当にここで仕事していけるのかなと不安に思うくらい、自分の出来なさ具合に愕然としました。

”もう少しゆっくり喋ってくれないか”と頼んでもみましたが(これを言うのにも部屋ですごく考えてから行ったくらいのレベルだった笑)、彼女のゆっくりは私からしたらまだまだ速い。
全然聞き取れない日々が続き、”AMIはもっと映画を見て勉強した方がいいわよ”とアドバイスももらっちゃいました。(ちなみに彼女はやはり早口だったということに、その後何年も経って色々な人と話すようになってから気づきました。英語のできない私が最初に接するには難易度高めだったみたい笑)

そんなに英語ができなくてどうやってオーディションに行ったの、と思われるかもしれませんが、writingとreadingは得意だったので、マネージャーとはメールなどの目で見れるものでやりとりをしていました。またオーディション会場では、いつも大体同じことを聞かれるので、そこだけは答えられるよう事前に準備をして。
ちなみに英会話必須の電話連絡は、ほとんど聞き取れないという理由をつけて緊急時以外は断っていました(今思えば会話の練習になったのにね…!)。

◆フォトグラファーからの厳しい一言

滞在して1ヶ月もすると、段々と耳が英語に慣れてきました。ほとんど日本人とは話さず、同じアパートに滞在していた外国人モデルと話す毎日だったのも大きいと思います。まだわからない部分はあれど、テンポが速すぎなければ話の内容はわかるような状態になっていました。

と、そこで次なる試練が。

事務所の紹介で、ポートレート撮影をすることに。紹介してもらったのはフレンチのフォトグラファー。事務所社長がフランス人だったのですが、仲が良くとても信頼している人ということで、その人の元へ連れて行ってくれ、そのまま撮影することとなりました。

紹介し終わると社長はすぐに帰り、フォトグラファーと二人に。メイクなし、ヘアは彼が適当にやってくれるという、日本では経験したことのない状況でした。

いざ撮影が始まると、彼の話す英語が全く聞き取れない…!元々聞き取りが苦手な上に、全身写真を撮影するということで少し距離の離れたところにカメラが設置されたため、ますます聞こえづらい状況。しかも少し訛っている…?フォトグラファーも私が指示を理解していないことに気づき、ちょっとイライラし始める…

しばらくすると、傍に置いてあったパソコンで翻訳ページを出し、言ったことを一つ一つ打ち込むように…。申し訳なさと恥ずかしさ、そして悔しい気持ちでいっぱいになる私。。。所々、言ってることが理解できている時もあるのだけれど、一回一回パソコン横に呼ばれる…。

終いには、

”動きはいいけど、君は英語ができないからダメだ”

と言われてしまいました(そういう言葉だけは翻訳されなくてもやっぱり理解できてしまうんですよね笑)。”ダメなモデル”の烙印を押されたようで、泣きたい気持ちになった私は、ますます英語に対する苦手意識を深めていきました。

その時の写真↓

画像1


長くなりそうだったので今回はここまで。次回は、苦手意識をどのように改善し英語を話せるようになったかをお話しします。

***

最後まで読んでくださってありがとうございました。良ければフォローとスキ(♡ボタン)もお願いします!

この他にも、instagramtwitterVoicyもやっていますので、ぜひそちらもフォローをよろしくお願いします。

Have a good day:)

鈴木亜美のnoteにさらなるサポートをしていただける場合は、ぜひこちらからお願いします!いただいたものは、より良い記事を書くために使わせていただきます。