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一瞬でテンションを上げる服ブランドへ。

はじめまして、福岡でLallia Mu(ラリア・ムー)という、レディースアパレルブランドのディレクターをしている永野アミです。
ブランドを立ち上げて早9ヵ月。
noteをはじめたい、はじめたいと思いつつ、
2月の立ち上げからコロナ直撃。
世の中が混乱状態の中、もちろんラリア・ムーも例外ではなく、チームで動こうにも集まれない、イベントはなんとか開催できても集客ができない。
もー、どうしよ〜どうしよ〜と右往左往してる間に季節は秋。

はっと、気づきました。
このままだと今年が終・わ・る!!
正直、今年はかなりフラストレーションが溜まることも多かった年でした。
(振り返りが早め。)
ただ、同じようにとても良い出会いや変化もあった一年でした。
私は悪かった部分にフォーカスしすぎることが嫌いないので、悪いながらも“良かったこと”に目を向けた時に、たくさんの人がラリア・ムーに愛を持って向き合ってくれたおかげでここまでこれたんだということを大いに実感しました。
ブランドディレクターという私の役割は、モノとお客様を繋ぐ環境を整えていくこと。
しかし、ラリア・ムーというアパレルブランドには、携わる女性たち自身が、自分たちと同じように頑張る世の女性たちを応援したい!という愛がたくさんつまっています。
このたくさんの愛を、いまの混沌とした世の中に伝えていくこと、叫んでいくことが私の使命ではないか!と思い立ち、
『うんうん、愛の独り占めは良くないね〜!みんなこの愛に触れてHappyになってね〜!』っていう気持ちで、これからラリア・ムーの愛をひとつづつ書き記していこうと思います。

Lallia Mu(ラリア・ムー)とは

このラリア・ムーというブランドは、女性の職人達がいまを生きるすべての女性におくるエイジレスウェアブランドです。
ものづくりから販売までを一貫するため、
いわゆるD2C(direct to customer)業態ともいえるかと思います。

年間260型以上、女性服の
・企画出し(デザイン)
・パターン作成 (型紙作成)
・サンプル製作 (裁断・縫製)
・生産管理 (工場手配)
という服づくりに関わる多くの工程を、私を含める9人の女性スタッフで行っています。

もともとはセレクトショップや百貨店などで扱っていただく卸業が母体になっていることもあり、現在も一部お取り扱いいただいているショップ様もあるのですが、私はいまの会社に入社して、どんなに手間暇かけて服を作っても

・直接お客様のリアクションを感じられない。
・私たちの想い(存在)が伝わっているか分からない。
・こんなにたくさん服作ってるのに私たちが着たいと思えるものが何一つない。

などなど、一種の報われなさや疑問から、どーにもこうにもお客様のお顔(ライフスタイルや悩み、喜び)が分からないことにはいいものづくりなんてできないし、働く私たちもハッピーになれない!
そんな気持ちが拭えず、まずは小さなオンラインショップをオープンし、不定期のPOP UPイベントを開催して、直接お客様とコミュニケーションが取れる機会を設けるという現在の形となりました。

まだまだ慣れないことや、手が回らないことも多く、やりたいこと、届けたいことの100分の1くらいしか表現できていない状態ですが、一番大切な "人に喜ばれる服を作る" ということには一切手を抜かずに向き合い、デザイナーをはじめとする職人の彼女たちの技術力の高さや努力は、ブランドの誇るべきところだと自負しています。

テンションが上がるデザインの秘密

ラリア・ムーのお洋服の特徴は着る人の装いはもちろん、心までを一瞬にして華やかにさせるデザイン力だと形容することがあります。
しかし、そのデザインの本質は単なるお飾りの装飾ではなく、あくまで着る人を輝かせるため、女性の気持ちを昂めるための設計に基づいた目に見える結果だということです。

・顔まわりのディテールに気遣うのは女性の第一印象に大きく作用するため。
→アクセサリー効果
・ふんわりスリーブが多いのは、気になる二の腕をカバーし手首の華奢さを強調させるため。
→体型・コンプレクスカバー
・異素材の切り替えが多いのは、手持ちのシンプルアイテムと合わせて即メリハリスタイルが作れるため。→時短

言葉にすると少しチープに感じるかもしれませんが、実用的かつモードに、これらの要素をとりまとめ洗練して見えるように生み出せるのは、全体のバランスや、素材・色の相性を目で見て確かめながらつくる、オートクチュールのような"立体裁断"という手法を用いているからです。

例えば、ただ可愛いらしいアイテムを作るのに、フリルのデザインを入れるのは簡単です。
しかしラリア・ムーは、大人の女性がカジュアルでもフォーマルでも着れる、生活の中で活躍する大人フェミニンなアイテムを作るために、
フリルをどこに・どのようにして・どれくらい入れるか、ということにこだわり、その背景には視覚効果を利用した着痩せや、大人としての好感度が保てるか、そもそもこれが着たいと思えるか?など、同じ女性として年齢や体型を超えて着やすいかどうか、ということをとても重視しています。

私たちの立体裁断では、実際使用する生地を買い、裁断して、女性の身体に当ててみるというところから始まり、最終的に自分たちで縫ったものを着てみる。
ここにはもちろん、経験に裏打ちされた技術力と時間が必要です。

手間も時間もお金もかかり、服を簡単に作れるいまの時代に逆行しているようにも思われるオートマチックなものづくりですが、
どんどんスピードアップしていく社会や、システマチックになっていく世の中だからこそ、誰もができる毎日服を着る、服を選ぶという行為の中に、自分を想って作られたのではないかと感じられるような、ぬくもりや特別感を感じられるモノを作り手が丁寧に考えることが大切だと思っています。

あなたと一緒に生きる服

いまや女性のライフスタイルや生き方は、多様な選択肢となり未来が広がる一方で、社会や家庭でのタスクはどんどん増え、その特異な身体の構造や、誰かや何かの固定的な観念によって居心地の悪さや窮屈さを感じたり、女性の抱える悩みも一人一人違う、多様なものになっているのではと感じています。

その中でファッションといえば、誰もが着れるようなシンプルな服や安価な服が増え、装いは良くも悪くも標準化されたと言えます。

人の装いは中身の反映。
流行りや大衆に流されすぎず、もっと感覚的に自分のスキ!を楽しむ、なりたい自分になれる服を着るのもいいんじゃない?そんなことを思ったりします。
ラリア・ムーは多様な女性の生き方に向き合い、誰かの悩みや喜びから新しいデザインのヒントが生まれる。
その服を纏った、また違う誰かの心にハッピーが宿る。
私たち作り手もいろんなことに悩んだり、心地よく生きていきたいと願う一人の女性だからこそ、いまの時代をタフに生きるすべての女性たちに寄り添うような服を目指していきたいと思っています。

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