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ナチュラルワインってなに?オーガニックワインとの違いって?

神奈川県葉山町のナチュラルワイン専門店ami hayamaです。
オンラインストア実店舗があります。
実店舗は常時200種のナチュラルワインが買えて飲むことができます🍷
「ワインをどう選べばいいか分からない」「自分の好みがまだよく分からない」といった方でも、気軽にワインエキスパートに質問や相談ができるのが好評です。

そんな中、最もよくいただく質問が
「そもそもナチュラルワインってなんなの?」🤔
というものです。

最近よく聞くようになった「ナチュラルワイン」。
「ヴァンナチュール」「自然派ワイン」「オーガニックワイン」などなんとなく似ているけど正確な意味がよくわからないという方、多いと思います。

そこで、これらの単語についてまとめてみました!

オーガニック(=有機栽培)ワインとは?

「オーガニック」とは化学肥料や農薬を使用しない栽培方法をさします。
オーガニックと認める基準を決める認定機関は世界中の国に存在し、
欧州連合の「ユーロリーフ」やドイツの「デメテール」、世界80か国以上が参加している「エコサート」、日本では、「有機JAS認定」がそれにあたります。

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「オーガニック」については世界ほとんどの国で公的な定義がありますが、「オーガニックワイン」については今のところEU、アメリカ、カナダでのみ公的定義が存在します。
亜硫酸(酸化防止剤とも呼ばれるもの。主な役割は殺菌、抗酸化作用)の上限量も低く設定され、使える添加物も制限されています。

【参考】EU諸国での亜硫酸添加許容量 150mg/l(赤ワイン)200mg/l(白ワイン)400mg/l(極甘口ワイン)

日本国内でも「オーガニックワイン」「ビオワイン」など、様々な表現がありますが、そもそもこの言葉にはまだ厳格な定義がありません。
「ビオ」と付けるには認証の必要がない為、極端に言うとオーガニックでなくても「ビオ」と表記することができてしまうのが現状です。

ナチュラルワイン(自然派ワイン)との違いは?

「ヴァンナチュール(フランス語)」「自然派ワイン」とはナチュラルワインと同じ意味合いです。呼び方が様々なところが、余計分かりにくくしているんですよね。

そもそも「ナチュラルワインには定義がない!」と言われ続けてきたのですが、なんと昨年初めてフランスで「ナチュラルワイン」の規準が定められました✨まずは、本家フランスが”正しい”ナチュラルワインを広めようと動きだしたのでしょうか。日本も含め、この動きが世界中に広まると、認知度もあがるのではと思います。

公式サイトの情報から引用すると、ロワールの生産者団体(Domaine de la Paonnerieのジャック・カロジェが会長を務める団体「A Natural Wines Union」)がまとめた憲章が、経済財政産業省 の「競争・消費・詐欺防止総局」(DGCCRF)から認められました。

以下が主な要件

・オーガニック栽培か転換中
・農薬や化学肥料の不使用
・遺伝子組み換えブドウの不使用
・ブドウは手摘み
・土着酵母を使用
・清澄化を極力行わない
・発酵中と発酵後の亜硫酸無添加(瓶詰め後の総亜硫酸量が30mg/l以下は許容)※以下の2種のステッカーで区別する

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オーガニックワインに比べて、醸造面においても限りなく自然に造られたワインが「ナチュラルワイン」と表現されていることになります。

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ナチュラルワインの農法

ナチュラルワイン(自然派ワイン)が造られる上で主に2つの農法が挙げられます。

【ビオロジック農法】
殺虫剤、除草剤等の農薬や化学肥料等を使用しない、いわゆる「有機農法」です。
有機農法では、これまで醸造に関する規定はありませんでした。ですが、EUのオーガニックワインに関する新規定では、亜硫酸塩の使用量について通常のワインより下回っていなければならない規定が発表されました。ただし、日本国内でビオワインと名乗っている場合は、亜硫酸塩の使用量に規定がないため、ビオロジック農法を採用していても、通常のワインと同様に亜硫酸塩を添加しているケースもあります。

【ビオディナミ農法(英語:バイオ・ダイナミックス)】
ビオロジックよりも更に厳密な栽培方法がビオディナミです。オーストリアのルドルフ・シュタイナーによって1924年に提唱されました。
農場全体を1個の生命体系と見なし、それを月の満ち欠けや宇宙のリズムといったもっと大きな枠組みのなかで位置付けます。
オーガニック農法は病気の原因分析から対策を導き出すのに対して、ビオディナミは本来、その土地が持つ力に働きかけ、そのエネルギーを最大限に引き出すよう自然環境を調えて生命力をより高めます。
方法としては、自然由来のプレパラシオン(プレパラート)と呼ばれる肥料を調剤して用いたり、満月時に収穫したり、新月の時に滓引きや古木の剪定をする、などなど。どこかスピリチュアル的な要素があり、ナチュラルワイン生産者の中には当初は半信半疑でやっていた、という方も多いようです。

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認証はあえて取らない生産者もいる

中にはコストを考えるとオーガニック認証を受ける余裕がなかったり、むしろ認証マークは必要ないと考え、認証は受けずにナチュラルなワインを造り続けている生産者も数多くいます。

当店が扱うワインは、上記のナチュラルワインの規準に沿ったブドウ本来の味わいや旨味を感じる「純粋な」ワイン、そして何よりも美味しい!(←これが一番大事)ワインを「ナチュラルワイン」としてご紹介しています。

家族経営などの小規模ワイナリーのワインですので、一期一会の出会いを楽しみながら、ぜひ自分のお気に入りを見つけてみてください♫


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