ぐらしあすの「初めて国境を越えた時」④
ロサンゼルスから、アメリカ国内線の飛行機でサンフランシスコへ飛んだ。
到着するのにそうそう時間はかからなかった。
さて、到着。坂の多い街でケーブルカーに乗ってフィッシャーマンズワーフへと向かう。ワーフでは新鮮なエビを食べてみた。
ケチャップをつけて食べるエビもなかなかいいもんだ。
しかし、この街は治安もよくきれいな街なので、ワイルドさを求めてアメリカに来たぐらしあすにとっては、いわゆる「優等生的街」というふうに感じた。
そこでレンタカーを借りてラスベガス、グランドキャニオン方面へと向かう。
アメリカの車は当然右側に運転席があり、車に乗ると自動的にシートベルトが作動し、何もせずしてシートベルトをしめることとなる。
まず目指すのはラスベガス。
少しだけギャンブルをしてみたかった。
車で郊外を出るとすぐに周りは砂漠となる。
ただただ道しかない。
アメリカでの最高制限時速は88マイル。およそ140キロ。
周りに何にもないし、対向車線からやってくる車もほとんどなかったので、調子に乗ってアクセル全開で、時速約150キロで走っていた。
今ではそんなことはできないけど、若気の至りというものだったのだろう。
夜になり、相変わらずそのスピードで走っていると、対向車線から1台の車がやってきた。
ただ単に接触しないことだけに注意を払っていた。
その車とすれ違ったと思えば、急にサイレンを鳴らし、Uターンしてぐらしあすの乗っている車の方にやってきた。
対向なのになぜにぐらしあすの車のスピードがわかったのか不思議だが、車を止めたら、二人の保安官がやってきた。
映画のシーンで見た、そのような場合には手を動かさず上に向けていた。
保安官は、ぐらしあすの国際免許を見て、よくわからないまま反則切符を切切った。
罰金は100ドルだった。
そのお金を支払う場所がわからなかったので、地元の人に聞いたら「ついておいで」と。親切な人だ。
罰金100ドル(当時のぐらしあすにとってはかなり痛い)を支払ってお役御免となった。
その後、凝りもせず車でラスベガスへと向かう。
続く。
ディプレッションまっさかり。ぐらしあすの「こころの声」を中心に、自分が体験したことや、時折感じる何のエビデンスもない、主観の記事も徒然に書いていきたいとおもいます。よろしくおねがいします。