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母の抗がん剤治療がはじまった。

母は抗がん剤治療の為、入院をした。


私は母に、ノミの心臓🫀と言われるくらい
怖がりで心配性な性格。笑
だから入院や抗がん剤治療もすごく不安だった。

「今より良くなるために入院して治療するんだから心配しなくて大丈夫だよ」って母はいつも前向きな言葉をくれた。
ほんと、そうだ。私はいつも最悪の事態を想定したり悪い方に物事を考える癖がある。
母はそんな私を一瞬で前向きにさせてくれる。
物事をよく見て、あ〜だこ〜だ難しく考えない。
起きてる事実だけを見ることを母から教えてもらった。

入院中は毎日お見舞いに行った。
仕事が終わったら病院に向かって30分くらい母と過ごして帰るのが日課だった。
病院を出ると必ず涙が出て、外にあるベンチで毎晩泣いて帰った。
もう30歳、いい年して他に泣いてる人なんていないのに、しっかりしなきゃいけないのに
やっぱり私はノミの心臓。
そんな簡単に全部を受け止められなかった。


辛い時、悲しい時は泣いていいんだよ。


何度か母に伝えたけど母は一度も泣かなかった。
無理してないかなっていつも心配だったけど
7年を振り返って分かったことは、母は辛い時こそ笑う。前向きな言葉を言う。くよくよ考えない。今日は体調が悪いけど明日こそ良くなるぞって自分を励ます。

これが母の頑張り方なんだと知った。

生まれ持ったポジティブな性格なのかは
わからない。
母がこれまでの人生で得た強さなのかもしれない。
でも病気になって沢山の葛藤があったと思う。
心の内は見れないからこそ、もしかしたら無理をしてる時もあるかもしれない。
だから母の頑張りや生き方にたくさん感謝しようって思った。
母は明るいから、前向きだから、なんて簡単な言葉で済ませちゃいけない。
母の明るさ前向きさに心からの感謝をもってたい。
自分自身が辛いとき、大変な時も人にやさしくできること、相手を思いやれること、それがどんなにすごいことか母が教えてくれた。

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