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長編小説『月のあかりと流星と』

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退屈な日々のなかで出会ったきみは、まるで闇を裂く一条の流星のようにまばゆくて、きらきらして、ほんとに綺麗で。 ——この感情に与えるべき名前を、あたしは、見つけられるだろうか。 … もっと読む
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序章『最終定理の証明法』

 どうしても解けない証明問題があるから、教えてほしいと頼まれた。  入学して早々に行われ…

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第3幕『月のあかりと流星と』

 大学院の学生寮に戻ると、シェアスペースには見知った青年の姿があった。片手に万年筆、もう…