見出し画像

2024年3月30日の日記。『オッペンハイマーを観た』

※『オッペンハイマー』を観た。
オッペンハイマーの人生にフォーカスを当てる映画だったので、この人物が何をなしえて、その後どうなったのか?についての知識が無いと唐突な部分もあった。上映時間三時間あるけども。
だが、今作品のパンフレットが、この映画のミッシングリンクを埋める役目を果たしているので、興味あれば購入してみてはいかがでしょうか。

この感覚は、外国人が『徳川家康』という映画を何の知識も無く鑑賞したら「家康、関ケ原の戦いに勝てるの?その後どうなんの?」と思いながら鑑賞する人がいるのに近いと思っている。

話は戻るが、この映画を観る前にオッペンハイマーのドキュメントをテレビで視聴していたのだが、最後まで見てから「あ、これネタバレじゃないか。」と思ってしまった。史実なので、ネタバレでも何でもないのだけど。
知らな過ぎて、オッペンハイマーがフィクショナルな存在と認識してしまう瞬間があった。
知らない事は、無いのと同じだ。
この人物は存在して、原爆を発明して当時のアメリカ政府が日本に原爆を二発投下したのだ。これは紛れもない事実である。
オッペンハイマーが原爆を投下後にトルーマン大統領に提言をした後で、トルーマンが側近に「あんな泣き虫科学者を二度と寄越すな。」と言ったエピソードがあるが、戦時中と言う時代背景もあるが、正直言ってトルーマン大統領の発言を知った時は腹が立った。

そんな事もあり上映中の三時間の間、掃除中にゴミ箱をひっくり返され続けるような遣り切れない気持ちになっていた。
しかし、この映画がアカデミー賞を受賞した事に対しては意義がある。
そう思いたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?