『空に住む』~映画レビュー~
このタイトルと映画のポスターにまず目を奪われた。私自身空がとても好きだからというのもきっとある。
そして出演者。多部未華子さん、美村里恵さん、岩田剛典さんといった知的で深みを感じられる俳優さん。監督は東京公園を描いた青山真治監督。東京公園も無意識的に惹かれるものがあり観たことがある。
夢みたいな話の中にリアルさも感じられ、映画の世界に引き込まれ、夢中で観ていた。映画を見終わった後は切ないのだけど心地の良い余韻が深く残った。
誰もが空虚感や孤独、寂しさ、切なさというのを抱えているけれど、それでも前を向いて生きている。
そうした気持ちをこの作品は優しく包んでくれているかのように思えた。
主題歌の「空に住む~Living in your sky~」も素晴らしい歌で流れてきたときに胸が熱くなった。
人と人は魂で出会うと聞いたことがある。夢みたいな出会いであったとしても惹かれ合うものがあるから、ただ一緒にいる。
言葉ではない。感覚の話だと思う。寂しいから一緒にいるのではなく、きっとそれは魂が求めていたから。
感じた気持ちを言葉にするのはとても難しくもあるのだけど、この映画には強く心を揺さぶられるものがあった。
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