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日本語教師1年目を終えて

4月1日(木)エイプリルフールですね。
色々なことが一区切りし、心機一転、新しいことにチャレンジしたり、職場や環境がガラッと変わる人も多いことと思います。
わたくしは昨年4月に日本語学校に非常勤として採用され、1年がたちました。コロナ禍でワタワタでしたが、沢山の経験をさせて頂き、多くの学びと共に駆け抜けた1年でした。非常勤で日本語教師歴1年と言ってよいのかもわかりませんが、1年目に感じたことを忘れないよう、またこれから日本語教師になるという方の少しでも参考になればと思い、こちらに思い出を綴っておきたいと思います。

4月、採用されたものの何から手をつけていいのかわからない。教科書、授業のスケジュール、初めての会議、沢山の先生&学生さんたち。説明はちゃんと聞いていても想像がつかず全く意味がわからない。沢山の資料もどの部分を話しているのかどこが大事なのか全くわからない。とんちんかんな質問をしている自覚はあり。
そんな私に本当に温かかった周りの先生たち。
「同じ質問でも大丈夫です。何度でもわかるまで聞いてください。」
「忙しそうに見えると思いますが遠慮せずガンガン質問してきてください!」
「実際にやってみないとわからないので、今わからなくても大丈夫です。都度教えていきますね。」

この台詞たちは当時永久凍土から出てきたばかりの自分にとって本当に心強かったので、私も先輩になった暁には積極的に使っていきたい。
あとは職場の和やかな雰囲気も安心感があって本当にありがたかった。

言われた通り、毎回聞きまくりの日々がスタート。同じ事も何度もわかるまで聞く。本当に毎回こんなポンコツめに辛抱強く教えてくださって、1度申し訳ないです、と言ったことがある。その時のお返事は、

「聞かずに勝手にやられたり、わからないまま過ごされる方が困るので、沢山聞いてもらってこちらもありがたいです!」

でした。よい職場、よい先輩に恵まれて本当に良かったと思った瞬間。

大切なこと①
▶わからないことはわかるまで聞く。

▶小さなことでも自分で判断せず、質問する。指示を仰ぐ。

実際に授業が始まる前に、授業見学3回、模擬授業1回。で、流れなどを確認。ただし、学生さんのレベルなどがわからないので、そのあたりは手探りで、文法の説明をするのではなく、レスポンス(会話)を大事にしてもらってあとはご自由にどうぞというスタイル。言われたとおりにやることが難しい私には、きっちりとした枠がないというのはかなりありがたい。

とはいっても、最初のうちは教案(といっても正式なものはない)をチェックしてもらいました。PPTなどもメールで送ると、ここはない方がいいです、この語彙は未習です、これは良いですね!わかりやすいです!などコメント付きで返ってくる。新人は私だけじゃなかったので、今思えばものすごい負担だっただろうな…感謝です。

大切なこと②
▶1人で突っ走らない
▶1年目はとにかく沢山みる、聞く、教えてもらう


で、いよいよ本番にトライ!
文法だったり授業の内容に関してはまたの機会に。
まず、度々訪れたピンチは「時間配分」と「機器の扱い方」でした。

ギャ!時間過ぎちゃった!(次の先生ごめんなさい)とか、早く終わっちゃった!(こっちの方が数倍困る)は何度かやらかし、その度にあるあるですよね~~~!と笑い飛ばして頂きました。そんな時はこうするといいですよ、と慰めやアドバイスとセットで。(←ここ大事)

機器の扱い方に関しては、スピーカーから音が出ない、パソコンが動かない、PPTが上手く投影できない、使う資料がどのファイルにあるかわからない、などなど「なんで?どうして?頭真っ白~!」なんて事が開始当初は日常茶飯事でした。その度に事務の方を呼んで解決して頂きました。私の接続方法が間違ってたこともありましたが、毎度、学校側の不手際として(新しい機器にする、ポンコツにもわかりやすい資料を作るなど)対処してくださいました。神。

大切なこと③
▶トラブルはすぐに報告する
▶1人で歩けるようになるまではたくさんフォローしてもらう
▶視界に入る全ての人に頼りまくる


と、ここまでどれも日本語教師としての力量に全く関係のないことばかりで恐縮ですが、私としては振り返った時に結構大事だったなと思うのです。多分、日本語教師に限らず、1年目、初めての職場、初めての環境で生き抜いていくためには大事なことじゃないかなぁと思った次第であります。

希望と不安が入り交じる季節、これから新しい世界で活躍する皆さまがよいスタートを切れますように。


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