【荼毘爆】要注意。

🖋300字小説🖋
【荼毘×爆豪勝己】
「要注意。」

荼毘と出会って話した瞬間「要注意人物」だと思った。
何度も会ったら危険だと分かっていたはずなのに結局会いに行ってしまう。
一緒にいると落ち着くのは居心地の良さを感じているのに他ならない。
けれど認めたくなかった。
それは、まるで──。
「爆豪、俺のこと好きだろ?」
「はぁ?ンなわけねェだろ」
「自分が一番分かってるくせになぁ?」
煽るように言われた言葉に「チッ」と舌打ちを返す。
正論を言われたからこそ苛立ちを覚えるのだと自分でも分かっている。
だから最初から「要注意人物」だと思っていたのだ。
好きになってしまいそうな予感がしたから。
──けれど気持ちはずっと伝えられそうにない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?