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21歳の姪にかける言葉を考えてみました。今日の言葉#62

姪っ子が一週間我が家に来ていた。
21歳で、一学期間の交換留学中。
4月から日本の大学4年生で、
留学中とは言え、
就活も真っ只中のようだった。
我が家に来たその日も、
深夜0時にズーム面接があると言って、
移動で疲れたであろう体を
休める暇もなく、
スーツに着替えて、
ダイニングテーブルで、
面接をしていた。

一週間で色々な話をした。
家族の話、子どもの時の話、
彼氏の話、就活の話。

21歳で、働きたい場所を決める、
それってとても難しいことだよな、と思う。

就活、彼氏との関係、
本当に色々悩むだろうな。
そこが分かれ目で道が変わってくるから。

20代初めなんて、
私は全然自分が確立していなかった。
その中で、いくら自己分析やら
自分がどんな仕事をしたいか、と
考えたところで、
すぐに壁にぶつかった。

でも、そこで
わからない中で
決断すること。
それを積み重ねていって、
ようやく自分のことが
わかってくるのかもしれないな、と
今は思う。

彼女の歳から20年経った自分の歴史を
振り返ってみると、
どうしてあの時あの決断をしたのか、
結局、そこにその時の自分自身が
表れている。
そこには、自分の意図とは別の
セレンディピティの出会いがある。
偶然の出会い。
予想外の出来事や発見。

そうやって、人生が織り込まれていく。
そこには、間違いなんて
ないよな、と思う。

21歳。
今はたくさん悩むかもしれない。
でも、悩みながらも、
決断し、
その決断と偶然の出会いにより、
人生は、自分の思い描く方向に
進むと信じてほしいな、と思う。

今日の言葉#62

バッドエンドはない、僕たちは途中だ

平成29年度近畿大学卒業式祝辞
ピース 又吉直樹



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