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英語はたったの3ステップ

~アメリカのIT会社で働いていた大学生より~

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序文


このnoteをご購入いただきありがとうございます。今回私がこのnoteを書くに至った経緯について紹介します。私はただの大学生でした。英語もできない。マーケティングのマの字も知らない。本当になんのスキルも持たない大学生でした。しかし、将来何か楽しいことで大きなことを成し遂げたいというとてつもなく曖昧な動機で渡米しました。アメリカに行けば何か見つかるんじゃないか。そんな軽い気持ちでした。渡米して現地の大学に行きました。もちろん私は英語を話せませんでした。授業を受けても先生は何を言っているかわかりませんでした。授業内のグループワークでは生徒同士でディスカッションをする機会がありましたが、私は全く会話に入って行くことができませんでした。しかし、本当に正しい英語の習得方法をしっかり理解した上で実践に移せばだれでも話せるようになります。私はそれを実践した結果、現地のマーケティングチームで働くための英語力を身につけることができました。マーケティングチームで働いているときは、マーケティング戦略に関わるディスカッションや社内プレゼンなどを英語で行っていました。そして帰国1ヶ月前に留学初期から私のことを知っている方と英語で話す機会がありました。私が話し始めた途端‘ You’re like a different person.’と言っていただきました。この方法で英語は伸びると証明できた瞬間でした。このストーリーを聞いただけでは、留学をしたから英語を伸ばすことができたんじゃないかと思った方もいるでしょう。たしかにそれも私が英語を話せるようになった要因の一つかもしれません。しかし、私のまわりには5年英語圏に留学しているのに話せない方もいます。その一方で留学経験がないのに英語がペラペラの友人もいます。英語を話せるようになるかどうかは正しい方法を実践し続けるかどうかなんです。今から紹介する3ステップを愚直に実践することが一番の近道だと考えます。

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Step0のタイトルを見た方はマインドセットなんてうさんくさいなんて思った方もいることでしょう。しかし,日本人の多くが英語を話せないのは、間違えたマインドセットが大きな原因だったりします。マインドセットを変えるだけで積極的に英語をはなせるようになったり、純粋に英語をアウトプットするチャンスが多くなります。その結果、英語力を伸ばすことができるのです。

その日本人9割が抱く間違えたマインドセットとは、
「英語を話せるようになりたい」です。

「えっ、英語を話せるようになりたいと思って英語を勉強したらダメなの?」
そうなんです。ダメなんです。
なぜ「英語を話せるようになりたい。」と思うことがダメなのか。

それは、
「英語を話せるようになりたい」=「今は英語を話せない」
と言えるからです。

つまり、「英語を話せるようになりたい」と思っているあなたはいつまで経っても英語を話すことはできません。これは、万全に準備してからでないと行動できない日本人の悪習慣から来ていると考えられます。

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「自分は英語が話せない」と思っているあなたは、万全の準備をしようとして多額のお金を払って英会話スクールに行ったりするかもしれません。その結果、英語をいつまで経っても英語を話すことはできません。バッターが一生素振りでバッターボックスに立たないので結果スキルが伸びないのと似ています。

前置きが長くなりましたが、ではどのようなマインドセットをもてば良いのか。
それは、、


「私は英語を話せる」と思うことです。
そんなこと言ったって、私は英語を話せないのに話せるって無理矢理思うなんていくら何でも無茶があり過ぎると思ったかもしれません。
しかし、「私は英語を話せる」と思い込むことで英語の発話量が増えます。その結果、築けばスムーズに英語を話すことができるようになっているのです。今から「私は英語を話せる」というマインドで英語力を手に入れた人々の例を紹介しましょう。

一人は、留学中にあった英語ペラペラの友人です。当初私は英語が上手くなりたいという一心で彼女に、どうしたらそんなに英語が上手くなるのか聞きました。彼女は、「自分の中にもう一人のアメリカ人キャサリンがいるの。英語で話すときは、キャサリンがしゃべってくれてるの。」と答えました。これを聞いたとき、私は純粋に彼女のことを二重人格者じゃないかと疑いました。しかし、彼女は多重人格ではなく、「自分は話すことができる」というマインドを上手に築きあげていただけなんです。彼女が言うには、「キャサリンは英語が話すことができる。つまり、自分は英語を話すことができるという心理状態をつくっているの」ということでした。だから、英語で話さないといけない環境にも自信をもって飛び込んでいくことができるのです。そのようなコミュニケーションをとらないといけない状況では、自然と英語の発話量が増えるので飛躍的に成長できます。

ほかにも「私は英語を話せる」マインドで英語を話す友人はいます。例えば、インド人の友人は、「私はTOEFLなど英語のテストで高得点を取ったことはありませんが、英語を話すことができます。」と言っていました。彼の考えでは英語を話す目的はあくまでコミュニケーションを取るためのものです。コミュニケーションを取ることができれば「英語を話せることができる」と思っても良いのです。彼のほかにも様々なインド人の知り合いがいますが、インド人の方は発音など気にせずに相手に伝えようとして英語を積極的に話そうとしているのが伝わってきます。

彼らの話を聞いてから私自身のマインドも180度変わりました。その結果、自分の英語は大丈夫なんだという自信が持てて英語を話す機会も増やすことができたと思います。私自身、英語を話すためのマインドセットを身につける前は、自分の英語はネイティブの人からすると全然話せていないし発音も汚いと思っていました。その羞恥心のせいで英語を話す機会を逃していました。英語は話すことがなければ英語は上達しません。そのときの私は負のスパイラルに陥っていたのです。英語が一生話せない負のスパイラルから抜け出すことができたのは、マインドを「自分は英語を話せる」と振り切ったことがきっかけです。そのマインドを切り替えることができたおかげで英語が飛躍的に伸ばすことができました。このマインドを手に入れるだけで英語学習は半分終わったようなものです。はじめは単語ができてこなかったり、文法を間違えてしまったりしてしまいます。でもそれでもOKなんです。それは発話を何回も繰り返す中で少しずつ修正していくものだからです。それに英語の一番の目的は相手とコミュニケーションをとることですから、意図を伝えることが一番重要です。

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Step1 精読 ~英語を日本語で正しく理解する方法~
まず、はじめに英語を日本語で正しく理解するという段階を踏まなくてはいけません。この段階を踏むことでStep2速読段階を伸ばすことができます。反対に、この段階を飛ばすと、Step2の速読段階で英語を伸ばすことができません。とはいえ、Step1の精読段階は、正しいやり方を踏めば、難なく突破できます。

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『Step1 精読』を突破するためには以下の二つを正しい方法で暗記する必要があります。
『Step1精読をとっぱするために必要な知識』
⑴ 2800英単語
⑵ 中学レベルの文法

ではまず①2800英単語についてみていきましょう。
英語を話すためには英単語を覚えないと話になりません。こんなことを言うと、英単語を覚えろとか言われても英語だし全然頭に入ってこない。そもそも英単語覚えるとか量が膨大すぎて果てしない。と思う方が多いでしょう。でも、安心してください。話すのに必要な英単語は2800語と言われています。2800語は今から紹介する正しい覚え方を実践すれば、すぐ覚えることができます。逆に、正しい単語の覚え方を実践しなければ、英単語とにらめっこしたまま、一生英語を話すことができません。これは私の印象に過ぎませんが、英語学習の8割以上を英単語の暗記に費やしてしまっている人があまりにも多すぎます。なにを隠そう、私も日本にいるとき英語を勉強している時はone of themでした。その頃の私は英単語帳を穴が空くくらいじっと見ていました。そんな覚え方をしているときに限って記憶に残っている英単語はあまりに少ないものです。なので、これを読んでいる皆さんは私と同じ失敗をしないためにも以下のポイントを意識して英単語を暗記してください。

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『⑴2800単語を最短で覚えるには』
① 音で覚える
② インプットしたらアウトプット
③ 例文で覚える
④ 語源、イメージで覚える

私はこの4ポイントを意識するだけで圧倒的に短時間で多くの英単語を覚えることができるようになりました。
まずは、『①音で覚える』について解説していきます。英単語は音で覚えるようにしましょう。なぜかというと視覚情報より聴覚情報のほうが記憶に残りやすいからです。どれくらい聴覚のほうが残りやすいかというと10倍以上です。認知心理学の記憶に関する研究によると、視覚刺激が感覚器官で持続するのは約0.5秒に対して、聴覚刺激が感覚器官で約5秒も持続するとされています。つまり、英単語は音で覚えると10倍以上効率が良いのです。

次に②『インプットしたらアウトプット』について見ていきましょう。インプットした直後にアウトプットしましょう。なぜなら、英単語を覚えるとき、英単語という情報に触れたとき、脳はその情報が大事なものかどうかわかっていません。情報をインプットするだけでは、脳がその情報を大事だと判断せずに忘れてしまいます。そこでインプットした情報をアウトプットすることで、脳にその情報は大事なので覚えといて欲しいという指示を出すことができます。つまり、アウトプットした英単語は、インプットだけした英単語に比べると2倍以上長期記憶されると言われています。
英単語を覚える流れは以下のようになっています。

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『英単語を覚える流れ』
① 感覚器(目か耳)で情報をキャッチ→②脳内の短期記憶エリアに情報を運ばれる→③大事な情報だけ脳内の長期記憶エリアに貯蔵される

つまり、効率よく単語を長期記憶エリアに入れることが重要になります。そのためにはアウトプット、つまり発話して覚えることが最も効果的です。しかし、ここでよく挙げられる意見として、家にいる時間が短いのでアウトプットする時間をなかなか取れないという人がいます。そこで、家にいない時でもアウトプットできる、僕が実際に使っている方法を紹介します。それはマスクを着用して口パクすることです。これなら電車の中でも人目を気にせずにアウトプット練習ができます。家でアウトプットする練習が取れない忙しい方はぜひこの方法を使ってみてください。

続いて『③例文で覚える』について説明していきます。英単語を単体で覚えていても記憶には残りにくいです。逆に、例文で覚えることで記憶に残りやすくなります。どのような場面や文脈で使われるのかをイメージすることができるからです。また、例文ごとアウトプットして覚えることで、英語を実際に話す場面で覚えた例文をそのまま使えたりもします。例文ごと単語を覚えると、実践で英語を話す状況でとても助かります。また、少し上級編にもなってしまいますが、自分で例文を作って発話するとより効果的です。英単語に載っている例文をそのまま発話練習に使ってもいいのですが、それではもの足りない方は自分で例文を作ってみましょう。自分だったらどんな場面でその英単語をどのように使うのかまでイメージして例文を作りましょう。そうやって覚えた単語は深く長く記憶に残ることでしょう。

そして『④語源、イメージで覚える』は、英単語を記憶に焼き付けるためにはとても重要です。しかし、この方法はある程度工数がかかってしまうので、どうしても覚えられない単語に使うことをお勧めします。語源、イメージで覚えるために、グーグル検索で覚えられない単語を調べます。そうすると、その単語がどのような場面で使われているのかがわかる写真が出てきます。あるいは、語源も検索すると大体はでてきます。単語をイメージでシンプルに理解することがポイントです。例えば、『attract』という単語をどうしても覚えられなかったとします。そんな時は語源を見ると覚えやすくなります。『attract』の語源は以下の通りです。
『attract』の語源
at(~の方向に)tract(引っ張る)→(気を)引く→魅了する
また、『attract』でイメージを検索すると以下のような写真が出てきます。

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(引用元:https://www.jewellermagazine.com/Article/7793/Attract-new-customers-for-free)

ここまですると、単語を文字だけでなく、イメージで暗記できます。少し工数がかかってしまうので、どうしても覚えられない単語だけイメージで覚えることをお勧めします。

この『Step1精読』を乗り切るには、英単語を覚えるだけではいけません。中学レベルの文法を習得する必要があります。とは言っても中学レベルの文法なのでご安心ください。文法理解は『瞬間英作文』をお勧めしています。『瞬間英作文』を使う理由は、発話トレーニングを同時に行える点です。頭で文法を理解するだけでなく、口周りの筋肉でも感覚的に覚えることができます。中学英単語に自信のない方は、文中にどこがS,V,O,Cかマークするのも一つの手かもしれません。『瞬間英作文』を数周すると実践英語には十分な英文法を習得できます。

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Step2 速読~英語を英語のまま素早く理解する方法~
『Step2 速読』の段階においては、英語をできるだけ日本語に直さずに、英語のまま理解する力が求められます。とはいっても、いきなり英語を全部英語のまま理解することは困難だと思います。そこで自分の英語力のレベルに合わせて手法を変えていきましょう。
まず、『Step2 速読』を攻略するには以下の3点に気を付けて教材を選んでください。

『速読トレーニングで使う教材で気を付けること3選』
① 精読した文を使う
② 音源付きのものを選ぶ
③ 自分のレベルにあった長さのものを選ぶ

『精読した文』を使う理由は、意味を理解した上で発話トレーニングを行う必要があるからです。意味が分からないまま英語をアウトプットしても、どのような場面でその英語が使えるのかわかりません。つまり、再現性のない英語を覚えてしまっていることになります。必ず精読して意味を理解した文を使いましょう。

『音源付きのものを選ぶ』理由は2つあります。1つは、自己流の発音を避けるためです。もう一つは音源のスピードに慣れるためです。基本的にジャパニーズイングリッシュでもコミュニケーションをとることは問題ありません。そうはいってもネイティブの英語を知っておいたほうがいいことはたしかです。ネイティブの発音になれるとリスニング時に聞き取れる英語を増やすことができるからです。また、CD音源のスピードに慣れておくこともポイントです。

『自分のレベルにあった長さのものを選ぶ』のは、意味を理解するだけでなく、発話トレーニングをおろそかにしないためです。速読トレーニングでは、意味理解と発話の両方を同時に行っていることがポイントです。もしあまりにも長ったらしい文章で速読トレーニングを行ってしまうと、音源の音を追って発話することに集中しすぎて意味理解があいまいになってしまうからです。あるいは、あまりにも長すぎる文章で発話練習をすると、きっちり発音できなくて雑になってしまう可能性があるからです。なので、自分のレベルにあった長さの練習材料を選びましょう。

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次に速度トレーニングの方法を解説します。速読トレーニングの方法は3種類あります。
『速読トレーニング3選』
① チャンク読み
② リピーティング
③ シャドウイング

『チャンク(かたまり)読み』とは、英文を読みやすい長さのかたまりごとに切って日本語に直して読んでいくトレーニング方法です。

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(図:チャンク読み例)
チャンク読みの目的は英語の語順で意味を取ることになれることです。意味を理解する時は日本語なので、速読トレーニング初心者向けです。また音源と一緒に読むときは、ワンフレーズごとに停止して発話することをおすすめしています。

次に、『リピーティング』は、音声が一文を読み終わった後に、CDを止めて発音します。

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(図:リピーティング)
リピーティングでは、音源が読まれた後にワンクッション置く時間があるので、しっかりと意味を理解した上で発話できます。リピーティングはすぐに英語を理解できる中級者向けです。

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(図:シャドーイング)
『シャドーイング』は、音源から0.5秒ほど遅れて発話していきます。音源と発話するまでの間にほとんど時間がないので、すぐに英語を理解できる力が必要になります。シャドーイングは上級者向けのトレーニング方法です。

速読トレーニングは以上の3つが挙げられます。どの方法を採用するかは、自分の英語レベルによって判断します。それではどのように判断するのか見ていきましょう。まず以下の図を見てください。

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(図:学習時間と英語を英語のまま理解できるようになる関係)
図を見てもらえばわかるように、速読勉強をする時間とともに、英語を英語のまま理解できる割合が大きくなります。英語を勉強し始めたばかりのころは、英語の情報を見たときに、英語を日本語に訳してから理解します。「英語を英語のまま理解できない。」「英語から日本語に理解するのに時間がかかる。」という人は『チャンク読み』から始めましょう。チャンク読みがスムーズにできるようになってきたら、リピーティングに挑戦していきましょう。リピーティングでは、ある程度英語を英語のまま理解できる力が必要になります。「チャンク読みは簡単すぎる。」「長文を一気に読み切るのはまだつらい。」「一文を聞いたあと、日本語で解釈するのに少し時間がかかる。」という人は、中級者なのでリピーティングで速読トレーニングを行いましょう。リピーティングに慣れて、「英語を聞き取った瞬間に理解できるようになった。」「スムーズに発話できるようになってきた。」という方は上級者なのでシャドウイングでトレーニングしていきましょう。シャドウイングをラクに取り組めるようになってきた方は、『英語を英語のまま理解する力』を手に入れることができたのではないでしょうか。

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それでは次に、『Step3アウトプット段階』について解説します。『アウトプット段階』では、「0から英語を作る力」の伸ばし方を知ることが鍵になってきます。「0から英語を作る力」というのは、私たちが日本語を話しているように、その場で英語のインプットがなくても、自分で英語の文を頭の中で作って発話できる力のことを意味します。Step2までは、直前に聞いた英語をただアウトプットするだけでした。もちろん、Step2までの基礎段階をしっかりと積み上げていなければ、Step3は伸びません。「英語圏に5年も住んでいるのに英語が話せるようにならない。」なんて話はざらに聞きます。そういった方々はStep2までの基礎段階をクリアできていないことが原因だと考えられます。Step3では、自分の頭で英語を作りアウトプットすることが求められます。Step3をクリアすると、何気ない日常での英会話やメールなどのやり取りにおける英作文をラクにこなすことができます。それでは、Step3をどうしたらクリアできるのか見ていきましょう。

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『アウトプットする力』を伸ばす方法
1. 英会話できる環境を用意する
2. ミスを指摘してもらう

『英会話できる環境』は、今の時代でしたら簡単に用意することができます。少しお金をかければ、ケンブリーなどオンライン英会話サービスでネイティブと話すことができます。またオフラインであれば、英語カフェなどカフェに集まって会話できることもあります。
もしお金をかけたくないという人は、僕みたいに留学生の友だちと遊ぶのも一つだと思います。留学生の友だちと交流するときに、一つ注意しなければいけないことがあります。それは、英会話目的で友だちを作ろうとすることです。僕は楽しいから留学生の人たちと遊んでいますが、それが楽しめないという方は無理に交流しようとしなくてもいいかもしれません。英会話目的なら、はじめから英会話目的のサービスにお金をかけたほうが後々周りに迷惑をかけなくて済むと考えています。もっとも留学生たちと関わっていて一番楽しいと感じるのは、固定概念を意図も簡単にひっくり返される点です。彼らには日本の常識は通用しません。例えば、日本ではよくモノを置いて席をとることがあります。これは彼らからするとあり得ないことだそうです。ブルキナファソというアフリカの国から来た友だちは、僕がバックを席に置いて立ち去ろうとすると、目玉が飛び出んばかりに驚いていました。そんな出来事から会話が広がって彼らの国ではああだとかこうだとか話すきっかけにもなります。会話の内容が広がると使う英語の幅も広げることができます。
また、「日本にいながら英会話の機会を得られたとしても、短時間になってしまう。」「もっとどっぷり英語を話す環境に浸かりたい。」という方は、留学を視野に入れてもいいかもしれません。今日では、様々な奨学金制度を駆使することで、比較的コストを抑えて留学することができます。『英会話できる環境をつくる』ために共通して一つ言えることは、大なり小なり行動しなければいけないということです。オンライン英会話を始める、英語カフェに行く、留学生と友だちになる、留学する、などなど。どんなことでもいいので、『英会話環境を作る』行動を起こしましょう。
次に、『ミスを指摘してもらう』について話します。この段階に来ると、ほとんど言いたいことは英語で伝えることはできます。なので、英語を話せるようになるというよりは、自分の英語をもっと精錬していくということが目的になります。なので、対象はTOEFLなどの試験を受ける方などが対象になります。英語のアウトプットでは、speakingとwritingの2つがあります。まずspeakingに関しては、ネイティブの人に質問するのが一番です。先ほど述べたように、今では英語を話すための機会がいくらでも提供されています。そこでネイティブの人に自分のミスを指摘してもらうように頼むことができます。例えば、私の英語がつたないとき、「猫舌です」というのを「My tongue is too childish.」と言ってしまいました。すると横にいたアメリカ人の友だちが、「Your English is funny. I would say ‘ My tongue is sensitive.’」というように教えてくれました。「猫舌」のようにその場で、英語にするのが難しい表現があります。そんな時はネイティブの人に聞くと教えてくれます。たいていの場合Google検索で出てきますが、ネイティブの人に聞くほうがどの表現をよく使うのか教えてくれるのでbetterです。そしてwritingはこれもまたネイティブに頼むかGrammarlyを使うかのどちらかになります。友だちにネイティブの人がいる場合はネイティブに聞く方が、自分のミスがどのように間違っているのかを直接解説してくれると思うのでより良いでしょう。しかし、頼めるネイティブの友だちがいないという方はGrammarlyをおすすめしています。月々11.66ドルから始めることができます。自動で文法、スペル、句読点、ワードチョイスやスタイルの間違いを検知し、間違いの可能性がある部分に下線が引かれ、文脈を考慮した校正をしてくれます。さらに、400以上の文法をチェックすることができます。英文を瞬間的にチェックし、間違いの候補へ下線が引かれ、代替の候補と間違っている理由の説明をしてくれます。なのでspeakingはネイティブの知り合いかGrammarlyでミスを改善しましょう。

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おまけ『ネイティブっぽく発音するには』
① Phonicsトレーニング
② 意識するポイント3つ(assimilation/linking/reduction)

Phonicsトレーニングをする意味は、英語の正しい発音を身体で覚えるためです。日本人の多くが英語を発音するときに、カタカナに直して英語を読んでしまいます。その誤差をなくすには、Phonicsトレーニングが最適です。Phonicsの具体的なトレーニング方法は、YouTubeで「Phonics」と検索するとPhonics用の動画が出てくるので、その動画に合わせて発音していくだけです。やり方自体はとてもシンプルですが、口の筋肉が覚えるまでやると英語の発音がとてもラクになります。

次に意識するポイント3つ(assimilation/linking/reduction)について解説します。まずassimilation(同化) についてです。Assimilation(同化)とは、音どうしが影響しあって変化することです。例文を見ていきましょう。

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(assimilation例文)
上の例文で赤色になっているところがassimilation(同化)しているところです。たとえば、Thank youはkとyが影響しあって音が変化します。つまり、サンク・ユーではなくサンキューとなります。

次はlinking(連結)です。単語と単語をつなげて発音することです。

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(linking例文)
例えば、have a は、ハブ・アではなく、ハヴァ。というように単語と単語をつなげて発音します。

最後にreduction(脱落)です。ある音が落ちて発音されないのがreductionです。

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(reduction例文)
赤色に変わっている部分は発音されません。Kind of がカインド・オブではなく、カインダのように発音されるのは有名な話かもしれません。

以上のPhonicsトレーニングを行い3つの発音ポイントを抑えることで、ネイティブのようなきれいな発音に近づくことができます。


おわりに
私は以前まったく英語を話せませんでした。しかし、正しい方法を実直に実践するだけで英語は伸びます。留学したばかりのときは英語がしゃべれないのがこんなにも不便なことかと衝撃を受けました。それと同時に日本で行ってきた英語学習は、本来あるべきものからかけ離れていたということも実感しました。そこで私は第二言語学習理論を知って実践することで、英語力を確実に伸ばすことができました。その経験から、何をどのくらいどのようにトレーニングすることを知ることが一番大事な第一歩だとわかりました。このNoteが皆様の英語学習のロードマップになるようにと思って書きました。このNoteがひとりでも多くの英語学習で困っている方々の助けになれば幸いです。

Shawn(ショーン)

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