相手のスキを否定しない
幡野広志さんの著書を拝読している。
この時期、図書館で借りた本が続いてしまったので
一度に3冊の本を平行に読んでいる。
そのうちの一つこちら。
昨日読破した。
難しい内容だったなぁ。
これってスピリチュアルな話なのかな。
SFみたいな気がしたけれど。
話は戻って
この幡野さんの著書。
本を読み進んでいくと
タイミング的に
「この言葉が欲しかったんだよ!」
とか
私の気持ちを代弁してくれる言葉に出会うことがある。
幡野さんの著書の中に
お子さんとの会話がいくつか載せられているのだけど
そのうちの一つに
こんな話があった。
お子さんと買い物をしていて
幡野さんが好物のチョココロネを見つけて
「このパンが好きなんだよなぁ」といったら
お子さんが
「買ってもいいよ!」と言ってくれたという
短い会話なのだ。
幡野さんはお金を出すのは自分なんだから
買ってもいいも何もないんだけどと
苦笑をしている。
それでも
「ありがとう」と答えている。
家に帰って奥さんにこんなことがあったよと
話した。
奥さまが
それは幡野さんがいつもお子さんの好きなものを
否定しないで買ってあげるからだよ
教えてくれたそうだ。
買い物をするときに
「こんなの食べるの?」とか
「そんなのいらないよ」とか
否定の言葉をかけ続けていたら
きっと
同じように
「そんなの食べないよね」とか
否定の言葉が返ってきただろうにと。
大人でも子供でも
好きなものを否定されるのは辛いよねと書いてあった。
わたしはここで
大きく息を吸って、吐きながら
「その通り!」と叫んだ。
私はせっかく人間に生まれてきたのだから
他人が好きなものについつい
アンテナが張るのだ。
電車で一生懸命単行本を
読みふけってる人に会うと
その人が夢中になる本っていったいなんだろと
タイトルを探してしまう。
分かりやすく言うと
自分の好きな作者や
ミュージシャンとかアーティストが
「この曲が好きでよく聴いてました」とか
「この映画が一番好きです」と言ったら
自分の好きな人のアンテナのどこに引っかかったか
気になって、作品を確認したりしませんか?
自分が好きな人が紡ぎだしたものに
影響を与えたものを自分も触れてみたいと思いません?
私はその確認作業が大好きだ。
自分の大切にしてる人の大事は自分も同じように
大事にしたいと思うから。
大事なその人を支えている栄養みたいな気がするから。
で、先ほどの幡野さんの
大人でも子どもでも自分の好きなものを否定されると辛いよね
に、ブンブンうなづいてしまったのは
もう過去の話だけど
”君の好きなものを実感をもって好きとか大切とか思わない。
だって触れたことがないから。”
わざわざこんなこと書かなくてもいいのになぁ(笑
私の家族や私の好きなものを大切に思えないなら
それは一緒に歩めないってことだよねって
思ったし、その選択は間違いではなかったと
今でも思う。そしてこう言ってはなんだけど
その決断をした私は偉いと思う。
もっと言うなら、世の中の戦争が終わらないのは相手の大切をどうとも
思わないから?
さて、幡野さんの著書イベントが
月曜日に青山ブックセンターで開催される。
なんと、岸田奈美さんと一緒に!
とっても楽しみだ。
心を温かい空気で膨らませて帰りたいと思う。
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