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デジゲー博でゲーム内アンケートをとってみたらほぼ全員回答してくれた話

ゲームがいつまで経っても完成しないのでやけくそゲームクリエイターのAmeoです。
今回は(というか初寄稿)デジゲー博で自作ゲームの「BANDIT KNIGHT」を展示した際に、遊んでくれた方に色々感触聞きたいな~と思い、アンケートを取った話をまとめました。

イベント直前にアンケートを作ることに

デジゲー博前日に妻から「アンケートとかあったほうが良くね?」と言われて突貫工事で作ることにしました。
最初はQRコードでGoogleフォームに飛ばして答えてもらうか、紙を配ってその場で記入してもらうかで検討していました。

でもウィッシュリストにすら飛んでくれないのにQRコードを読んでアンケート回答してくれるんか…ましてや紙とか超絶面倒だし、クソ狭い空間で下敷きボードとペンを渡して書かせるとか非現実的すぎるやろ…せや!ゲーム内にアンケート実装してアンケート答えるまでがゲームってことにしたろ!
…ということでゲーム内アンケートを実装することにしました。

実装した機能

すべてUnityの基本機能で作成しています。すべてコントローラーで操作できるようにしてあります。

ドロップダウンによる選択

年齢、性別、どこで知ったのか、など選択式のものはドロップダウンメニューで作成しました。年齢は細かい数値入力が面倒なのと、そもそも個人情報なので30~34歳みたいな括りにしてぼかした方がいいと思います。

ToggleGroupによる5段階評価

操作感、ストーリー、グラフィックなど、定量評価したいものはToggleGroupで作成しました。ToggleGroupを使用すればグループ内のCheckBoxが1つだけオンになります。

Buttonによるページ切替

1ページ内に質問が収まりきらないので、Buttonによってページを切り替えるようにしました。最初はScrollViewで下にスクロールできるようにしようと思ったのですが、カーソル移動に追従してスクロールバーを動かす処理が結構大変そうだったので諦めました。

カーソル追従

現在選択中の要素をわかりやすくするために、カーソルを表示、移動させる処理を作成しました。選択中のボタンの色を変えれば代用できるので、なくても良かったんですが、カーソルがちょこまか移動したり、大きさ変わったり押したときに音が鳴ったりするとゲームっぽくてアンケートのストレスがちょっと軽減されるんじゃないかなぁと思って実装しました。

チェックボックスによる複数選択

出してほしいプラットフォーム、気に入った要素は複数選択可能なチェックボックスで選んでもらいました。

回答スキップ

例えば回答せず去ってしまう人や、テストプレイ中に自分の回答を含めたくない場合に回答スキップ機能をつけました。これは通常表示されているボタンではなく、R1ボタンを4回連続で押すと表示される、といった隠しコマンドで表示して、通常のフローでは選択できないようにしました。

回答保存

アンケート回答保存用のクラスを作ってセーブデータの保存と同じように保存しました。ついでなので回答結果がプレイ内容に関係するのかチェックするために、プレイ時間、獲得したアイテムなどのデータも一緒に保存しました。
EasySave3使ってます。

回答確認

これはタイトル画面でR1ボタンを4回連続で押すと表示されるようにしました。各回答の切り替え、削除ができるようにしました。これは作者だけ確認できればいいので、アンケート画面と違い、超適当に作っています。

JSON書き出し

回答確認画面でJSON書き出しボタンを作りました。セーブデータをJSONにしてApplicationPersistantPathに書き出すだけです。

集計


JSONで書き出したデータをChatGPTにCSVにしてもらってSpreadSheetに貼り付けて集計って感じです。
5段階評価は集計しやすいですが、複数回答可能なものは1セルに複数データが入るので、COUNTIFとかで集計すると良いと思います。

気に入った点と出してほしいプラットフォームの回答結果

注意点

アンケートの使い道は明確に

いちおう年齢や性別といった情報を入力してもらうので、個人が特定できるような情報は質問しないようにしましょう。また、自分のゲームのために使い、第三者に公開しない、などの回答する側が安心できる文言を書いておき、データをしっかり管理しましょう。

文字入力はきついかも…

SteamDeckの文字入力は一癖あるので、初見の人は結構きつそう…ノートPCでキーボード操作ならまだ入力しやすいかもしれないですが、イベント時の立った姿勢でタイピングするのが大変なのと、自由記述は考える時間がかかるのを考えると避けた方が無難かなぁと思います。

良かった点

ほぼ全員に回答してもらえた

展示はノートPC+SteamDeckの2台体制で、各11人、合計22人の方に回答していただけました。未回答の方は、途中でゲームがフリーズしてしまった、途中でゲームをやめた方で3名ほど。最後までプレイされた方は全員回答してくださいました。

コミュ障にも優しい

初対面の人に色々と感想を聞くのはそこそこしんどいと思います。(褒めてくれるならいいんですが)
アンケートであれば一切話さなくても回答がもらえるのでめっちゃ楽でした。

ゲームの改善点が見えた

思った以上にNitendoSwitchを求める声があったり、自分が力を入れた部分が評価されたりされてなかったり…次に向けての改善点がはっきりしました。

反省点

アンケート内容を精査してなかった

お客さんから回答して気づきました。「UIの評価項目ないんすか?」
希望価格は?という質問は全体のプレイ時間やボリュームがわからないので、回答しづらいと言われました。
どんなアンケートをとれば有効なデータが取れるのかは別途勉強しないとですね…。

回答してくださった方にお礼を用意しておくべきだった

お客さんもイベントの限られた時間でいろいろ周りたいはずなので、回答してくださった方に何か簡単なノベルティでも用意しておけば良かったなぁと思いました。


終わりに

いかがでしたでしょうか

Unityの標準機能だけなので、慣れている人であれば半日~1日ぐらいでできてしまうかもしれません。メンタルと時間に余裕のある方はチャレンジしてみてください。こんな質問や機能とかどう?ってのもあればぜひ教えてください。
また別のイベントでもゲーム内アンケートをとっていくつもりなので、何か追加の気づきがあればまた作成します(たぶん)。

インディーゲーム開発の何かお役に立てれば幸いです。良きゲーム開発ライフを!またのイベントでお会いしましょー

制作中の2.5Dアイテム収集アクションゲーム「BANDIT KNIGHT」もよろしくな!


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