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【歌詞】まいご(源氏物語~柏木)

まいご(源氏物語~柏木)
詞 とりふね 曲はまだ。

あなたの腕から
逃げた仔猫が
日も差さぬ裏道で
いつのまにか まいご

ふらつく仔猫を
抱き上げて帰り
ひとり籠る夜に
ぼくの恋は まいご

その眼はなんにも映していない
こころは たしかな在処がない

壊しちゃいけないこと
知ってたはずだった

仔猫のように
ないてる声は
ぼくかあなたか
背中向けて まいご

からだの熱さは
かかわりなくて
くらい影にふるえた
ふたりともに まいご

その眼はなんにも映していない
こころは たしかな在処がない

壊しちゃいけないこと
知ってたはずだった
怖ろしい報いについて
知ってたはずだった

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