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【歌詞】猫のおどり


猫のおどり
詞・曲 とりふね

目が醒めたら 真夜中すぎ
額に汗 ふるえる咽喉
おぼえてないせつない夢
よろめく足 ヴェランダまで

何かがいる 気配がする
重い戸をあければ
猫が 猫が 白い猫が

庭先でおどる 庭先でおどる
青い月の光 柳の枝のよう
ゆれながらまわる ゆれながらまわる
そっと腕をのばす 伝ってゆく夜露

触れられぬそのかげ 触れられぬそのかげ
グラディオラスの葉で一筋指をきる
夜つゆに血が混じる 夜つゆに血が混じる
甘い水のように光る虫をさそう

沈みがちなプリマドンナ
右眼のない若い兵士
手に手をとり走ってゆく
ゆがんだ柵 よどんだ空

地平線をとびこえれば
しあわせが待ってる
猫が 猫が 白い猫が

庭先でおどる 庭先でおどる
青い月の光 柳の枝のよう
ゆれながらまわる ゆれながらまわる
そっと腕をのばす 伝ってゆく夜露

触れられぬそのかげ 触れられぬそのかげ
グラディオラスの葉で一筋指をきる
夜つゆに血が混じる 夜つゆに血が混じる
甘い水のように光る虫をさそう

わたしはもう何も わたしはもう何も
望んだりはしない 求めたりはしない
あなたはもう何も あなたはもう何も




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