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雨の記憶ー夏果ー

仕事終わり、空を見上げると
静かに輝く星がそこにはあって
はじまりの秋の匂いと涼しい風に
胸がぎゅっとなるこの頃。

夏には思わなかったようなことを
深く考えはじめたり、
忘れられた記憶や感情が
ふと湧き出るそんな季節が
やってきました。

わたしは去年の秋に
「手放す」という選択をしたからこそ
まだまだ得られるものがたくさんあるし
大切なものは残されていくのだと感じました。

快適な夏を過ごしたくて
二つの土地で迷ったけれど
「ここに来てよかった。」と
そんな場所にまたもや出会えたわたしです。
何がどう良いのか言葉にするのは難しいけれど、
わくわくする気持ちが今も続くということは
そういうことなのだと勝手に思っています笑

ひとつの場所に留まり続けることが
できないのがわたしの特性でもあって、
いつかまた心が動いたときに
ふわーっと別の場所へ飛んでいくのは
分かっているのだけれど。
そのときが来るまではここでの生活や
豊かな自然と美味しいものと
温かい人たちに囲まれて
ゆるりと過ごしていたいな。。

いま居る場所を選んだのは
確かに自分なのだけれど、
そのタイミングでわたしは
そこに置かれたというのか、
あてはまる言葉を選ぶとしたら
「導かれた人生」という表現が
一番近いのかもしれません。
どんな道を歩むかは自分で選択したはずなのに、
思いもしない、想像もしない世界に置かれて
新しい出会いや学びを得るために
ここに導かれたのだろうなと思います。

わたしの好きな言葉のひとつ。
”すべてのことには時がある”

すべてのことには定まった時期があり、
天の下のすべての営みに時がある。

生まれるのに時があり、
死ぬのに時がある。
植えるのに時があり、
植えた物を抜くのに時がある。

殺すのに時があり、癒やすのに時がある。
崩すのに時があり、建てるのに時がある。

泣くのに時があり、笑うのに時がある。
嘆くのに時があり、踊るのに時がある。

石を投げ捨てるのに時があり、
石を集めるのに時がある。
抱擁するのに時があり、
抱擁をやめるのに時がある。

求めるのに時があり、あきらめるのに時がある。
保つのに時があり、投げ捨てるのに時がある。

引き裂くのに時があり、
縫い合わせるのに時がある。
黙っているのに時があり、
話すのに時がある。

愛するのに時があり、憎むのに時がある。
戦いの時があり、平和の時がある。

どちらかが良くて悪いとか
どちらかが正しくて間違いとか
そういうことじゃなくて、
その時によってふさわしいことがあるということ。生きるってそういうこと。

そんなこと忘れていたなと
秋のはじまりに思い出すわたしです。
大好きな秋、楽しもう。


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