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雨の記憶ー感謝ー
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いつもより早く目が覚めると
何をするわけでもなく何を考えるでもなく
窓の外を眺めることがある。
考えごとをしているわけではなくて
かすかに聞こえる生活の音や風に
揺れる葉の音を意識的に聞くと
ほわーって心が穏やかになる。
あらゆる生活音が消える雨の日の空気が好きで、
水に浮いて自分だけの世界になる感覚が好きで、
大自然の音や匂いだけを感じるあの時間が好きで、
こういう時間や感覚って誰かに話しても
共感されることはあまりなくて、
それはそれでいいんだけど。
でもそんな自分の感覚と似ていたり、
認めてもらえることがこんなに嬉しいものかと
気がついたこの頃。
![](https://assets.st-note.com/img/1707053645883-S9F1fJpobi.jpg?width=800)
涼しい夏を過ごしてみたい、
それが一番の理由で決めたこの土地に
特別なにかを期待したわけではなかったのに
想像以上にたくさんのものを与えられた。
手放すことの痛みや失うことのつらさもありつつ、
日々笑っていられたのはここにいたからで
そうさせてくれる人たちが周りにいたから。
出会うべくして出会えた、
なんて壮大かもしれないけれど
いまこのタイミングで出会えて本当によかった。
与えられたものを一つずつ思い出すだけでも
泣きそうになるのでここまでにしておく。
新しい出会いと再会のために選ばれた土地、
この先もきっと忘れることがない時間。
印象的な出会いをいくつか書き留めておく。
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■一時帰国した幼なじみと5年ぶりの再会。
幼い頃から夏は長野で過ごすのを知っていたから
もしかしたら、と思っていたら
お互いにこの日なら!という奇跡。
人生初の長野駅にどきどきしながら
車を走らせたっけ。
数年ぶりなのについ昨日も会ったみたいな
いまも昔も変わらないこの関係が嬉しかった。
■お世話になっているご夫婦との再会。
高校生の頃から面倒をみてくれているふたり。
「秋頃そっちへ旅行に行くから、
近かったら会えるといいね。」と連絡をもらって、
まさか自分のいるホテルに宿泊するとは
思ってもみなかったから、こんなことあるんだって
いま思い出しただけでも鳥肌ものだな。
お別れではなく、再会の喜びで
涙を流してくれるまっすぐで素敵なふたり。
■写真を通してつながった友人との出会い。
写真から伝わる空気や温度がとても好きなの。
あとは好きな音楽についても
分かち合えたことが嬉しかったな。
北海道に興味を持ったのは
その人の影響を大きく受けたから。
初めて会ったのにそうじゃない空気感で
おしゃべりできたのがとても心地よくて
こんな不思議なつながりがあるんだなと
新鮮な気持ち。SNSを辞めても
つながっていたいなと思った時と同じ、
これからもつながっていたいと
思わせてくれる友人。
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出会えてよかったなと思うと
その人への感謝や思いが言葉として溢れて、
だからこんなにも長い文章になるのだけど笑
どうしても伝えたい理由がそこにはあって。
わたしに人の優しさと愛を教えてくれた人は
もうこの世界にはいないけれど、
とても大切なことを残してくれたの。
感謝や愛を伝えたい人がいるなら
それを思った時に言わないと、
明日どうなるかは誰にもわからないということ。
大学の課題の締め切りに追われていた日々。
また夕方にでもかければいいと思った電話。
またあとでが来ることはもう二度となくて、
ありがとうも大好きだよも何も伝えられず
自分の心のなかにあるまま過ぎた日々。
人生で一番自分を憎んだ日。
もう二度とあんな後悔はしないと決めた日。
だからわたしは、限られた自分のいのちで
出会えたひとや時間を大切にしていきたいし、
自分の思いが伝わるようにと思って
これからも生きる。
ほんとうに出会ってくれてありがとう✳︎
![](https://assets.st-note.com/img/1707053988198-CPq3brHbb1.jpg?width=800)
そんな綺麗なことを言っている側、
不安な気持ちをぽつり。
実は新しい場所や環境はとても苦手。
行きたがりの怖がりというのか、
行ってしまえばいいんだけど。
直前になると行きたくない病を発症するので
何かしらの理由をつけて辞めたくなる。
飛行機欠航になって取りやめならんかなとか、
あなたより良い人材見つけたので
白紙にとか言われんかなとか、
どこかで足の小指骨折しんかなとか。
憂鬱になるし心臓ばくばくで眠れやしない。
人見知りだから新しい関係つくるのも億劫だし
音楽と本とアニメだけが友達でいいと思ってる。
でもきっと良い出会いがあるのもわかってる。
とりあえず色々な感情をもっていくけれど、
わたしの大好きな土地が
わくわくした気持ちに変えてくれることを
信じていってきます。
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