雨ノ日玖作

web作家。異能バトルが好き。 『小説投稿サイトを利用していたら、クラスの美少女が読者…

雨ノ日玖作

web作家。異能バトルが好き。 『小説投稿サイトを利用していたら、クラスの美少女が読者だった』コミカライズ化 『俺の高校が能力に目覚め、先輩能力者の俺が無双する青春譚』などもなろうに掲載してます(ブクマ5000超) 主に創作中に気がついたことを備忘録的に記しています。

最近の記事

ゲーム・オブ・スローンズの面白さの再現性について

考える。 まず大前提として、僕はゲーム・オブ・スローンズが好きだ。 ゲースロに影響を受け推理有りラブコメを書き(!?) コミカライズまでしていただけた。 ゲーム・オブ・スローンズは僕の成功の母である。 そのゲースロの面白さの本質を、今更ながら言語化しようと思うわけだ。 で、その本質は、微に入り細を穿つ、容赦のなさ、であると思う。密度と言うのが適切かもしれない。容赦のないシーンの密度がとにかく高い。 特に印象に残っているのがレッド・ウェディングや、オベリンが頭を握りつぶ

    • ネテロ会長の『百式観音』の強さについての考察

      ネットでは様々な論があるが、自分なりに考察したい。 まず共有しておきたいのが、ネテロ会長の念能力は『強化系』であり、 『百式観音』は放出系や具現化系の系統に属すると思われる能力であるということである。 つまり、ネテロ会長は攻撃力・破壊力の面において最大出力は出せていないのではないかと考える。 ではなぜ『百式観音』が強いのかというと、それは『感謝の正拳突き』により神速の域に達したネテロの祈りに『連動』する点である。 メルエムもこの挙動一点において自分よりはるかに速いと認

      • なろう文学は物語の革命

        ではないかと最近僕も考えてる。 美術史においてもある特定の地域や時代において、それまでの常識へのカウンターとして新たなジャンルが勃興してきた(らしい) それを踏まえると、努力と幸福の天秤を徹底的に幸福側に傾けた、ご都合主義満載のいわゆるなろう文学も 小説家になろうという世界の片隅で急速に醸成された新しい物語の機軸、なのではないかと思う。 物語なんて突き詰めればエンタメなんだから渋み不要って考えが背景にあるのかなと(正直、だとしたら良く分かる) 未来では不条理文学の対

        • エヴァ視聴雑記

          A4のポスターが欲しかったので三回目のシンエヴァ見て来たので、今更ながら、自分の考察とか、そういう雑記を自分用に書こうと思う。 ・あの世界で言う『神』→現実世界の人間のこと(もしくは庵野監督のこと) →だからあの世界でいう『神に逆らう』、とは、フィクションの中の人間が、こちら側、現実世界のものに逆らうということ。(リングとか螺旋とかの系譜) ・ロンギヌスの槍と、カシウスの槍について →庵野監督の中の、希望に向かう筆致(希望の槍カシウス)と、絶望に向かう筆致(絶望の槍ロ

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          ハーレムものの鈍感主人公のヘイト処理の解法①

          一つの答え、三人称で書く。 ヘイト処理のテクに『ヘイトを溜めるような描写はそもそも書かない』という技があると思う。作中で起きたとしても、敢えてそれを書かないことで読者の反感を買わない技術だ。 これが鈍感系主人公を書くうえで大事なテクになる。 つまり複数のヒロインに好意を寄せられて、それでも気が付かない主人公。一人称で書く場合、例えば主人公に赤面するヒロインを書くと、それを見た主人公が『A子は一体どうしたんだと僕は不思議に思った』みたいな頭の悪い文章を追加する必要がどうし

          ハーレムものの鈍感主人公のヘイト処理の解法①

          変人キャラの書き方について

           キャラクター、中でも『変人』とされるキャラクターについて  作中における変人キャラだが、最初からその『変わったところ』を前面に押し出すと読者に受け入れられにくい。  ではどうするか、というと、『変わった』キャラクターはむしろ最初普通の人っぽく見せて、その後変化させていった方が気に入られやすい。  自己紹介の時を想像すれば分かりやすいが、自己紹介の時から自分のキャラ全開で来る奴は大半の人間は煙たく思うでしょう。  むしろ普通の人だと思わせておいて、関わっていくうちに、(

          変人キャラの書き方について