しっぽ

猫がいたらなぁって思ってしまった。

そんなのだめだよ、終わりだよ

遠く鳴るラジオに揺られて

心を部屋の隅に浮かべて

瞼の裏の白さに照らされて

シーツの皺を蹴飛ばして

鼻の奥がつんとして

涙を一筋頬に引いて

辛いような、心地良いような


頑張ってる、頑張ってるよ。耐えているよ。

誰がそんな夜を知っていてくれるだろうか。

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