予感
私はきっと、不幸になるなあ。
あなたの視線の先を追っていればわかること。
いまいちメイクの映えない素朴な顔や、
寂しい胸元。
今ですらあなたを惹きつけられる魅力がないのだから、
これから先、きっときっと
私のことを何とも思わなくなってしまう時が必ず来る。
どんどんと二人の未来を作ってるときに
こんなこと言ったら私最悪だね。
あなたは泣くかもしれない。
でもね、泣きたいのはこっちだわ。
私はこういう人間だ。
30年生きてきて変わらなかったんだから、
あなたの好みにはなれないんだよ。
努力もしたいけど、
変わることはできないんだよ。
なのになぜ一緒にいる?
私たち寂しかったんだろうね。
でもね、誰しも最終的にはみんな寂しいんだ。
だからみんなと一緒になるんだから
寂しさも怖くなくなる。
一時的な癒しで事足りる。
だから私、いらないな。
今まで頑張ってきた。勉強も仕事も。
ねえ、私は幸せになれるかな。
幸せにするって、言ってくれなかった。
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