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直葬にして思ったこと

直葬について知りたい方もいるかもしれないのでちょっと書こうと思いました。

直葬とは通夜告別式をしないで火葬のみを行う葬儀のことです。
そう決めた要因としては、まず第一にはコロナ渦であったこと。
感染者数が爆発的に増えてた時期でした。
父は90を超える高齢で他界したので、母も親戚も高齢で大勢で集まるのは危険でした。
地方の親戚も多く、直葬に反対する人はいなかったです。

すごくよかった点は、父とゆっくりお別れができたこと。
知人に連絡する手間がないので亡くなってから余裕がありました。
祭壇も「あれ好きだったよね」とか「これも飾ってあげよう」とか手作りできました。
火葬時も家族だけなので、他人に気を使うことなく思う存分お別れができてよかったです。

びっくりしたのが、うちはお寺にお墓を買っていたのですが、葬儀屋さんから連絡したら「葬儀(通夜告別式)をやらないなら墓には入れられない。檀家をやめてもらうしかない」と言われたことです。
お悔みの言葉もなくいきなり言われたので、父が死んだ当日にぶちぎれました。
先方も収入がなくなるからかもしれないけど、お寺さんに言われると思わなくてホントにびっくりしました。
その辺は確認した方がよさそうですね。
結局、後日「骨葬」することで住職はしぶしぶ納得しましたが、もやもやしたものが残りました。

そして大変なこと。
火葬後みんなに連絡して同じ話をしなくてはならない。
そして後日、バラバラと弔問のお客様が来る。
これは忙しい人にとっては本当に大変だと思います。
母が1人になってしまうので、こうやって訪ねてきてくださる人がいて、話をできるのはいいかなと思いました。
最初のうちは母もノドが枯れたりしてましたが、元々社交的な母にとっては気がまぎれてよかったようです。
普通の葬儀ではただ挨拶だけで終わっていたかもしれないけど、1人1人とお話することで、私たちが知らなかった生前のエピソードをいろいろ聞くことができました。
意外と外で家族のことを話してたことを知れてよかったです。
社交的でない人には向いてないかもしれません。

うちの場合には直葬にしてよかったかなと今の時点では思っています。
一気に済ませてしまいたい人には普通のお葬式をオススメします。
そのうち「住職vs私」みたいな記事が生まれそう笑


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