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パンフまで大満足、映画『音楽』
ごきげんよう、雨宮はなです。
先日、キネカ大森にて名画座の一本として上映されていた映画『音楽』が非常に面白く、またパンフレットの内容が充実していたのが嬉しかったので、他の作品をすっとばして後回しにして紹介します。
名画座での出会い
なぜこの作品を鑑賞したのかと聞かれれば、「名画座の作品だったから」に他なりません。全く知らない作品でした。
2月中になるべくお得に観に行ける作品で面白そうなものは…と不純な動機で探した結果、引っかかったのがこの作品でした。
「特徴的な目の描き方だなぁ」
「それで”音楽”?」
「どんな物語なんだろう…」
「声優さんが俳優さんだけど、どんな演技をするんだろう」
もわんもわん、と疑問符と興味がわきました。
愛しい奴らばかり
物語にはだいたい悪役とか”いやな奴”ってつきものです。ところがどっこい、この作品にはそのどちらもいないのです。出てくる奴ら、みんな愛しい。かわいい。
主人公に勝手にビビって逃げていく不良
「けんかだいすき」と思えないほどのんびりした主人公トリオ
主人公トリオに程よく花を添えるスケバンパーマちゃん
主人公を目の敵にするけどなぜか上手く決闘にならないライバル校不良
主人公たちと仲良くなったオタクバンドトリオ
もう、みーんな、いいこ!
不良は不良だけど…うまくできない感じがかわいいです。若いです(自分が年を重ねたなぁって感じる)。
主人公たちが「せぇ~ぇのぉ」と声をかけて始める演奏…
べんべんべんべんべんべんべんべん…
だんだんだんだんだんだんだんだん…
これを大真面目な顔で一所懸命やって、「よかったよな」と誇らしげに微笑んでいる彼らは愛しい以外にどんな感情を抱いたら良いのでしょう。
演奏シーンはこのうえなく贅沢
主人公たちのバンド名は「古武術」。
学校にはすでに「古美術」というバンドがあるらしい…。
聞きに行ってみようぜ。
ジャンルが被ってないか、どんな演奏するのか気になるぜ。
そんな単純で純粋な気持ちで観に行ったカントリーミュージックバンドのリーダーと仲良くなり、ロックフェスに参加が決定。
カントリーバンドの演奏シーンや、ロックフェスでの他バンドの演奏シーン、古武術のライブシーンは実際にライブを観ているのと変わらない迫力と音楽が待っています!
スタンディング上映とかやったら面白そう。
パンフレットに大満足!
みよ、この厚みを。
インタビュー、歴史、コメント集、対談、設定資料、ロトスコープ解説などなど…内容もりだくさん!!
”『音楽』劇場用パンフレットについて”というページには、私が日ごろパンフレットに抱いている不満が指摘され、それがないものにしたかったという監督の考えが丁寧に述べられています。
これで1,000円は安い。
読本って形で販売してる作品もあるんじゃないか?…でも、これ、ほんとうに劇場用パンフレットなんだぜ…。
おわりに
映画好きな方はもちろん、音楽好きな方も楽しめる一本だと思います!
日曜日のお昼、平日のレイトショーで観たい作品です。
もし、上映されているのを観かけたら「せぇ~のぉ」と劇場に飛び込んでみてください。
そして制作陣さま。ディスク化するときはぜひ、森田君の脳内カットをポストカードにしてください。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた次の記事で。ごきげんよう。
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