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【午前十時の映画祭11】映画『2001年 宇宙の旅』を観てきた【27分の8】

ごきげんよう。雨宮はなです。
今回はなんとなく聞いたことがあったし、映画紹介書籍でも紹介されていたために気になっていた『2001年 宇宙の旅』をスクリーンで観ることができました!

宇宙の旅と猿とモノリスに何の関係が?その理由までツァラトゥストラは語ってくれるのか?わくわくで鑑賞開始です。
※ここから先はネタバレを含みますので、ご了承いただける方のみ読み進めてください。

ツァラトゥストラとかく出会いき

小学生の時の運動会における出し物でつかう音楽に、先生方は何を思ったか「ツァラトゥストラはかく語りき」を選びました。小学生にもわかる、なんだか壮大な感じ。「宇宙の、生命の誕生を表現しましょう!」とかなんとか言ってた気がします。とりあえず私たちは、「ターン…ターン…」でじりじりと広がり、「タターン!」でバッと立ち上がることになったわけです。
もっとカッコイイ曲は無かったんだろうか、なんて考えていた私はもちろん、この曲が有名な映画作品に使われているなんて知りません。

数年後、あの時の音楽は『2001年 宇宙の旅」とかいう世界的に超有名な映画作品に使われていて、広く認知されたのだということを知りました。ジョニー・デップ主演『チャーリーとチョコレート工場』のワンシーンに、例のサルたちのシーンが使われていたのです。
モノリスの周りをサルたちがやいのやいの言いながらうろうろしていると、モノリスはやがてウォンカ・バーへと変身します。このシーンは過去の有名作品を使っているのだと父が言い、その流れで「小学生の時の運動会で使われていた曲がこの作品にも使われている」ということを知り、その後15年ほどでしょうか、脳に刻まれることになります。

”ツァラトゥストラ、サル、モノリス、ウォンカ、「2001年 宇宙の旅」”ここまでがワンセットで。

この時代のSFはなぜこんなにも暗いのか

この時代の…なんてかっこつけましたが、白状しますと『未来世紀ブラジル』と『ブレードランナー』それに『フィフス・エレメント』しかちゃんと観ていません。ほかに観たかもしれないけど残っている情報がおぼろげです。でも素直な感想として「暗い」が真っ先に出てきます。

土と油で汚れていそうな生活環境と服。ごはんを食べるには屋台を利用。科学が発展し、技術は高度になったはずなのに、なぜかもっと後退したような環境と状態に労働者たちは暮らしています。来ているものも、そんなに未来的じゃない。仕事だっていろんな意味で汚れ仕事だったりする。人口だって減っていそうなものなのに道は人であふれ、いまだに娼婦がいる。

かと思いきや、少ないものでセンス良く(?)あつらえられた空間にエリートたちはゆったりと身を置いています。スーツと軍服の間のようなデザインの服をきて、シャトルステーションやラボラトリーにいる様子が描かれることが多いです。

今回の作品の主人公は後者だったみたいですね。

ちゃんともう一度観ます(訳:寝ました)

正直に申し上げますと、全体のうちおそらく三分の二ほど寝た気がします。途中で「いかんいかん、寝ていた」と目を開け、よくわからないままシーンを眺め、「ああ、だめだ。もういっかい…」と瞼を閉じる。その工程を何度か繰り返しました。

劇場が明るくなって一番最初に頭に浮かんだのは「ああ、これは現在の私には合わないのだな」でした。お金を払っているのに、楽しみにしていたのに、寝るくらいなら別の作品を観れば時間だって無駄にならなかったのに。そんなことを考えそうなものですが、なぜかものすごく前向きに素直に納得していました。それこそ、「そんな作品との出会いもあるさ」というなんでもなさで。

ここまでの文章が過去の自分が足りやふんわりした印象に過ぎなかったのはこれが理由です。全部観ていないから批評のしようがない、感想も内容についてあまり触れられない。
幸運なことに映画館での鑑賞のすぐあとでアマプラ見放題での配信が始まりました。あらためて鑑賞し、作品を観たうえで改めて感想をもつつもりです。できれば通しで観たいけど、分割になりそうなのは隠しません。

さいごに

サルとモノリスは結局、「宇宙の旅」にどう関係していたのか…。改めて疑問がわきました。解消する楽しみができたこと、解消の手段が得られたことがラッキーだななんて思いながら今回は締めです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた次の記事で。ごきげんよう。

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