第八十七夜　『恋に落ちたら　僕の成功の秘密』

経営者はサラリーマンの数倍働ける。
様々な制限がないからであるが。

組織図を作ってみよう。
自分が担うべき責任が会社員の頃の3倍以上だ。
かといって仕事の時間が3倍になるかというとそういうわけでもない。
これは非常に不思議なことである。

組織図を作りながら、株式会社アメリの組織図を埋めていき、来期の責任を割り当てる。
総務人事、経理、営業部、事業部、経営、マーケティング。
それぞれの組織が出来てきて、来期の責任、つまりノルマの設定を行なっていく。

ほとんどは私と取締役である彼なのである。
これでは相当な業務過多になるのではと一瞬思い、想像する。

「意外とどうにでもなりそうだな。」

組織を1から作り、すべてのシステムを1から導入しマニュアル化していくことは意外と効率が良い。
既存のシステムがない分、承認経路が少ない分仕事の決済権まで到達するスピードが段違いであるからだ。

思えば、会社員時代は承認を待つ業務という無駄な時間が相当多かったのだなと痛感する。
最初から逆算して組織を作ることこれができるのは明らかなスモールカンパニーの強みであろう。

組織図の作成は兎角蔑ろにされがちなのであるが、その実、重要なことを教えてくれる。
それに気がつけた今期はそれだけでも実りがあると言えるだろう。

物語の続きはまた次の夜に…良い夢を。