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Weekly Design #1(フォント強化期間)

デザインを初心に帰って学び直すために、フォント・写真・配色といったそれぞれのデザイン要素ごとに、期間を決めて強化していくことにした。

インプットも大切だが、アウトプットも大切。手を動かさなと何も身につかないということで、少なくとも週に1つは何かしらのデザインを作成し、備忘録的にここにまとめていくことにする。

フォント強化期間

これまでの勉強方法の反省点として、いろいろな苦手を克服しようと焦り、細切れに手を出しすぎたせいで、結局全てが中途半端になってしまっていたというのがある。なのでこれからしばらくは、だいたい半年間ぐらいのペースで1点に集中して学び直すことにした。

私はデザインのフォント周りの扱いに苦手意識があるので、まずは今回から約半年間をフォント強化期間として、インプット、アウトプットをしていこうと思う。

今週のデザイン

画像1

テーマ:パラリンピック2020 TOKYO
使用フォント
日本語:DNP 秀英明朝 Pr6(Bold)
英語:URW DIN(Medium)

コンセプト

オリンピックが己の肉体1つを極めて高みへ挑むものであるならば、パラリンピックは補助器具などの「技術」とアスリートの「肉体」その両方を極めて高みへ挑む大会というイメージがある。そのため、所謂スポーツ精神的な熱いイメージはもちろんのこと、職人技的な静かで洗練された熱意というイメージを打ち出したビジュアルにしたいと考えた。

「限界に挑め」のコピーと「技術の、肉体の、自身の、」のコピーのジャンプ率を高くすることで、ダイナミックで全体に勢いを出しつつ、一番大きなコピーの文字をゴシック体ではなく明朝体にし、背景色に近い配色にすることで、コピーの見え方にい強弱をつけ全体がとっ散らかった印象になるのをさけ、洗練された落ち着いた印象を打ち出している。

反省点

一番大きな「限界に挑め」のコピーの大きさのバランスにもう少し検討できた。ダイナミックな勢いを感じさせつつ、洗練された雰囲気を出すためには大きすぎてもよくないし、小さすぎてもよくない。各デザイン要素の優先順位がバラバラになってしまっているので、パッと見たときに一番に目に入ってきて欲しいものは何なのかを考えて、各要素の大きさ、配色のバランスの微調整を繰り返すと改善できそうだ。

参考デザイン観察

①LET THE WORLD SLEEP(WEBサイト)

LET THE WORLD SLEEP_分析

■フォントの種類
見出し:セリフ体のイタリック(Timesを仮で使用、本来はもう少し細い部分が太い感じのフォント)
本文:URW DIN

■デザインのイメージ
日本の伝統的な、高い技術力をイメージさせるデザイン。女性的な繊細さというよりも、所謂男性の職人をイメージさせる力強さを持つ。

■気づいたこと
セリフ体のイタリックを使うことで、伝統的なイメージに。
またメインコピーのフォントサイズが106px・160px・160px(上から順に)とかなり大きめに配置されているので、繊細さというよりも力強い印象になっている。点描のタッチは、縫い目をイメージした表現だと思うが、それ以外にも斜体を強めにかけていたりと、効果が重なっているので、少し見難くなっているような印象がある。斜体の効果はなくても良いのかなと感じた。

本文とボタンの位置は見出しの一番上の位置に合わせてある。
左端から本文までの余白と、右端から写真までの余白が同じ。
メインのコンテンツ幅は本文〜写真の右端なので、狭めに設定されている。

②オリンピック・スピリット展(WEBサイト)

オリンピック・スピリット展_分析

■フォントの種類
日本語:Noto Sans Japanese
英語:Bebas Neue bold/Neusa Next Std Compact Medium
(一番近いフォント、調べたけどわからなかった)

■デザインのイメージ
ダイナミックな力強さと、アスリートたちの鍛え抜いた技術という技術力の高さの両方を感じさせるデザイン。燃え上がるような情熱でなく、静かに秘められたアスリート精神的なイメージ。

■気づいたこと
ゴシック体のboldを多用し、行間、字間ともに狭く設定していることにより
男性的な力強くダイナミックな印象になっている。
一番大きな見出しサイズは162px〜165px(フォントによる)
小見出しのサイズは24pxとジャンプ率をかなり大きく設定していることも、
ダイナミックな印象になっている理由の一つ。

本文はNoto Sans JapaneseのMedium
16pxと小さめに設定されているが、本文の横幅をコンテンツ幅の半分以下に設定しているため、読みにくさは感じない。

③富山グラウジーズ 2020-21シーズンホーム開幕前(ポスター)

富山グラウジーズ 2020-21シーズンホーム開幕前_分析

■フォントの種類
日本語:Nヒラギノ角ゴ Std(多分)
英語:Gineso(一番近いフォント、調べたけどわからなかった)

■デザインのイメージ
これから激しい戦いが始まることを感じさせる、燃え上がる前の静かな炎のイメージ。

■気づいたこと
一番大きなのは「開幕戦」という文字だが、暗い赤色の背景色に黒文字を合わせているため、良い具合に背景に馴染み、大きさの割に目立っていない。
反対に試合の開催日時といった重要な情報は、白色でコントラスト強く見せているおかげで文字サイズはそこまで大きくはないが、目に入りやすい。

カクカクとした特徴を持つ英文字のフォントが力強い印象を強く打ち出している。「TOYAMA」と「GROUSES」の差が60pxあり、みための印象以上にジャンプ率が大きかった。
「開幕戦」の上ブロック、「GROUSES」の真ん中ブロック、「試合日付」の下ブロックの大きく分けて3ブロックに分けられているのがわかりやすい。これぐらい明確にブロックを分けるべき。


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