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ニューヨーク・ダウの秘密に迫る!?②入れ替えによって持続的成長をサポート!


入れ替えを行う

NYダウは、1896年のスタート当初は12銘柄、1916年に20銘柄、1928年から現在の30銘柄で構成されるようになりました。30銘柄は時代の流れに合わせて入れ替えが行われます。経済の発展とともに産業構造は変化します。産業構造の変化を捉え、その時代を代表する企業を取り入れることで、指数としての持続的成長を支えるしくみが入れ替えによって、支えられているのです。

入れ替えのルールは?

30の構成銘柄を選ぶ時の、定量的、客観的なデータや数値を使う決まり、ルールのようなものはありませんが、以下のような基準をもとに委員会によって決められるようです。

  • その企業が顧客や業界内で高く評価され、信頼されていること。

  • 長期間にわたり一貫して業績を向上させていること。

  • 多くの投資家がその企業に注目し、投資する意欲を持っていること。

  • 米国に設立され、その主要なオフィスが米国にあること。

  • (NYダウの)適切な業種配分が維持できること

現在のNYダウ

以下は、2024年6月時点のNYダウに採用されている30の企業を、採用された順に並べたものです。

  1. プロクター・アンド・ギャンブル (PG) - 1932年5月

  2. スリーエム (MMM) - 1976年8月

  3. IBM (IBM) - 1979年6月

  4. メルク (MRK) - 1979年6月

  5. アメリカン・エキスプレス (AXP) - 1982年8月

  6. マクドナルド (MCD) - 1985年10月

  7. ボーイング (BA) - 1987年3月

  8. コカ・コーラ (KO) - 1987年3月

  9. JPモルガン・チェース (JPM) - 1991年5月

  10. キャタピラー (CAT) - 1991年5月

  11. ウォルト・ディズニー (DIS) - 1991年5月

  12. ジョンソン・エンド・ジョンソン (JNJ) - 1997年3月

  13. ウォルマート (WMT) - 1997年3月

  14. ホーム・デポ (HD) - 1999年11月

  15. インテル (INTC) - 1999年11月

  16. マイクロソフト (MSFT) - 1999年11月

  17. ベライゾン (VZ) - 2004年4月

  18. シェブロン (CVX) - 2008年2月

  19. トラベラーズ (TRV) - 2009年6月

  20. シスコシステムズ (CSCO) - 2009年6月

  21. ユナイテッドヘルス・グループ (UNH) - 2012年9月

  22. ゴールドマン・サックス (GS) - 2013年9月

  23. ナイキ (NKE) - 2013年9月

  24. ビザ (V) - 2013年9月

  25. アップル (AAPL) - 2015年3月

  26. ダウ (DOW) - 2019年4月

  27. セールスフォース (CRM) - 2020年8月

  28. アムジェン (AMGN) - 2020年8月

  29. ハネウェル (HON) - 2020年8月

  30. アマゾン (AMZN) - 2024年2月

参考にした情報源:

次回は、2020年の入れ替えと2024年2月のアマゾンの採用について深堀していきます。

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