メタ・プラットフォームズ(META)の4-6月決算:広告収入の増加とAI投資の成功が鍵!【4-6月/Q2,2024年】
メタ・プラットフォームズ(META)は、2024年第2四半期の決算は、アナリスト予想を上回る成果を上げました。特に広告収入の伸びが顕著で、AI技術への投資が広告ビジネスの効率化に寄与しています。本noteでは、最新の決算データを元に、メタの現在の状況と将来の見通しについて詳しく見ていきます。
広告収入が大きく伸びた、第2四半期。AI投資の効果も!
売上高:390.7億ドル(市場予想383億ドル)
-広告:383億ドル(前年同期比+22%,予想376億ドル)/他3.9億ドル
→*Family of Apps(アプリファミリー)合計387億ドル
-*Reality Labs(リアリティ・ラボ):3.5億ドル(今期も40億ドル以上の赤字)営業利益:148.5億ドル(予想:145.9億ドル)
1株利益:5.16ドル(予想:4.72ドル)
営業利益率:38%(予想:37.7%)
今四半期はこれらを通じての広告収入が22%と大幅に伸びています(広告インプレッション数、平均広告単価とも10%増加)。
AI投資が広告ビジネスにどのように影響しているのか?
メタは、広告が興味のあるユーザーを見つける方法を改善するために、AI技術を活用。AIの導入により、よりターゲットを絞ったパーソナライズされた広告販売が可能となり、収益性の向上に寄与しています。
ザッカーバーグCEOは、AIへの多額の設備投資が、メタの広告ビジネスの効率化に大いに役立っていると述べています。これにより、広告収入の増加が続いており、今後もこの傾向は続くと予想されています。
第3四半期の見通しはどうなっている?
メタは、第3四半期の売上高を385~410億ドルと予想しています。これは市場予想の392億ドルを上回る見通しです。また、広告収入の増加が引き続き期待されており、AI技術のさらなる活用が見込まれています。
通期の設備投資計画は?
メタは、通期の設備投資計画を370~400億ドルと修正しました。これは従来の350~400億ドルからの引き上げです。ザッカーバーグCEOは、AI競争で主導的地位を築くために、データセンターとコンピューティング・パワーに多額の出費を行う方針を明確にしています。
メタAIの今後の展望は?
ザッカーバーグCEOは、同社のチャットボットであるメタAIが年末までに世界で最も広く使われるチャットボットになると述べています。
好調な業績と将来への投資
好調な業績を背景に、メタは将来を見据えた積極的な投資を行っています。
人工知能(AI)への注力: メタは大規模なAI開発に投資しており、2024年末までに35万枚のNVIDIA H100 GPUを導入する計画です。これはAIモデルの学習や関連アプリケーションに不可欠な高価なチップです。
メタバース開発: *Reality Labs部門を通じて、メタバース関連技術の開発に継続的に投資。同部門は今四半期に約45億ドルの営業損失を計上しましたが、メタは長期的な成長のために必要な投資と位置付けています。
インフラ投資: AI開発をサポートするためのインフラ整備を主な目的として2024年の設備投資予想を370億〜400億ドルに引き上げ、2025年にはさらに積極的な投資を見込んでいます。
メタが描く未来像
メタの積極的な投資から、同社が描く未来像が浮かび上がります。
AIの主導的地位の確立: Meta AIは年末までに世界で最も使用されるAIアシスタントになる軌道に乗っていると、この分野でのリーダーシップを取ることに自信を深めています。
オープンソースAIの推進: メタは最先端のオープンソースAIモデルをリリースしており、AIの民主化と技術革新の加速をはかります。
拡張現実(AR)の普及: Ray-Ban Meta AIグラスの好調な販売が続いています。これは、メタがARデバイスの普及を通じて、現実世界とデジタル世界の融合を推し進める証と言えます。
メタバースの実現: 継続的な投資は、メタがソーシャルテクノロジーの次の進化として3D没入型体験の構築を目指していることを示唆しています。
広告ビジネスの進化: デジタル広告収入の効率化は、メタがAIやARを活用して広告プラットフォーム(広告のかたち)を進化させ続ける、決意の表れでもあります。
メタは、AIとメタバースを軸に、人々のコミュニケーションや情報アクセスの方法を根本的に変革することを目指しています。同社は短期的な収益よりも長期的なビジョンの実現に重点を置いており、今後数年間で技術革新を加速させる姿勢を明確にしています。
まとめ
メタ・プラットフォームズ(META)は、第2四半期において予想を上回る好結果を出し、特に広告収入の増加が目立ちました。AI技術の導入が広告ビジネスの効率化に寄与し、今後もこの傾向は続くと予想されています。第3四半期の売上高見通しも良好であり、通期の設備投資計画も引き上げられています。今後は、赤字続きのReality Labs部門でのメタバース開発などから、メタAIとの相乗効果が得られる次の革新的製品やサービスが出てくるかが、同社成長の鍵を握ると思います。
よくある質問 Q&A
今回の決算や事業内容をQ&Aでおさらい・・
Q1: メタの第2四半期決算で特に注目すべきポイントは何ですか?
A1: 特に注目すべきポイントは、広告収入が22%増加し、AI技術の導入が広告ビジネスの効率化に寄与していることです。
Q2: メタの第3四半期の売上高見通しはどうなっていますか?
A2: メタの第3四半期の売上高は、385~410億ドルと予想されています。
Q3: メタの通期の設備投資計画はどのように変更されましたか?
A3: メタの通期の設備投資計画は、370~400億ドルに引き上げられました。
Q4: メタAIの今後の展望について教えてください。
A4: ザッカーバーグCEOは、メタAIが年末までに世界で最も広く使われるチャットボットになると述べており、長期的な成長が期待されています。
Q5: メタの決算結果は投資家にどのような影響を与えましたか?
A5: メタの決算結果は予想を上回る好結果を出したため、投資家にとってポジティブな影響を与えました。特に広告収入の増加が市場から高く評価されています。
デジタル広告回復とリストラ効果で次のステップへ1-3月決算より↓
*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
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