蝉時雨 10 あめじろう 2020年8月21日 18:47 蝉時雨が降り注ぐ森。枝の隙間から零れ落ちる光は、道標のように続いている。蝉の声はあまりにも大きく、風の音や動物達の声もかき消されるほどだ。この森全体が蝉の声に征服されている。蝉の声はさらに大きさを増し、森は震え始めた。やがて森は、この世界から引き剥がされる。 #マンガ #掌編小説 #140字小説 #四コマ漫画 10 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート