雪道を歩いて家に帰る。積もったばかりの雪は、羽毛のように柔らかいので、転んでも痛くない。月明かりで輝いているので、迷うこともない。虚だった僕に、雪で浄化された空気が注がれてゆく。家に到着し、僕は雪だらけのブーツを脱ぐ。星屑みたいに雪が零れ落ちた。 #140字小説 #イラスト
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