感想:映画『えんとつ町のプペル』

えんとつ町のプペルを見ました。
面白かったです。

序盤、絵の綺麗さに圧倒されたものの、歌とダンスやアトラクションの描写が多くワクワクしたけどな心が動かさせる場面が少なくて、あれ?面白く無いなぁと思いました。しかし!中盤から終盤にかけて明らかになる隠された真実やルビッチとプペルの友情、ブルーノの熱い思い、アントニオが諦めを強要された理由など、いろんな人の感情が見えてぐさっと惹きこまれました。最後は、信じてもらえなくても諦めずに星を信じて、必死に星を目指したルビッチとプペルに胸を打たれ涙ちょちょぎれ、心鷲掴みにされました。

そして、ストーリーも絵も音楽も良かったのですが芦田愛菜の声優が天才的に良い。愛菜ちゃん、君は天に何物与えられたのですか、、、!
声の配役は「声優」では無くて窪田正孝や芦田愛菜など「俳優、女優」そして「芸人」オリラジ藤森など職業として声優で活動してる人がメインでは無かったので、新海誠作品のようにストーリーや映像は最高なのに売れてる俳優・女優の棒読みのせいでストーリーが入ってこないなんて事はありませんでした。
(ごめんなさい新海誠作品が嫌いなわけではありません。個人の見解です。)

舞台となった世界の設定は現代日本の資本主義を風刺した先のその先の世界観だなぁと感じました。お金を溜め込む人が出ないように時間が経てばお金が腐るとういう設定だなんてそれだけでも一本の物語が生まれそう。原作の西野さんはこの日本の世の中への不満と解決策をそんな風に感じてたんだなぁとか思ったり。

この物語が伝えたたいことは、見ても無いのに、やったことも無いのに、出来ない、無理だと批判をする人の意見に負けず、諦めずに自分の夢を信じ抜け!という事。

SNSが普及しあたかも多数派(に見えるだけ)の意見が正でそれ以外は認めず叩きまくる現代人に向けた批判と自分の夢に向かって諦めず頑張る人に向けた応援。

ストーリーも絵も声優も、音楽もめちゃくちゃ良かったので是非映画館で見てほしいなぁと思います。

PS.西野亮廣、やったなぁ。彼のメラメラしたモノを感じ、物語の余韻に長く浸りたい。そんな感想でした。今夜はプペルの夢を見たい。

※なんか下書きのままずっと未公開だったので今更公開にした

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