【ひとりごと】白昼夢
あの人に今会えたら
一体どんな話をするのだろうか
どんな顔をして
どんな風に接してくれるだろうか
夢で会うあの人は
いつも決まって
太陽のような笑顔で私に笑いかけてくれて
でも
ただただ笑いかけるだけで
いつも決して言葉は交わさない
目が覚めたとき 私は
その笑顔を思い出して あたたかな気持ちになると同時に
なんとも言えない
切ないような 苦しいような気持ちになる
どんな人と出会って
どんなことを思って
あれから生きてきたのか
今もあの時と変わらない
夢で見たあの笑顔で笑うのか
知りたいことは沢山あるし
聞きたいことも沢山あるけど
綺麗な思い出としてとっておくには
知らない方がいいのだろう、とも思う
美化に美化を重ねた
もはや記憶とも呼べないほどの偽りの記憶のままで
そしていつの日か
何かの巡り合わせでまた出会えたとしても
言葉なんかいらないから
いつもの夢のように
ただただ笑いかけてくれたら
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