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【日記】めちゃくちゃ性格が悪いので義援金を寄付してきた話

5年ほど放置していた貯金箱を開封する機会を失っていた。小銭の処理とか面倒だし。

とはいえ、部屋にあるダサいブリキ缶の貯金箱はとても邪魔である。はやくコイツをなきものにしたい……と思っていたところ、2024年の元旦に起きた能登地震への災害義援金が本日1月4日より受付開始されていたことに気づいた。

大きな事故や事件が起きるとインターネット上では「正しいご意見」「共感を呼ぶ一撃」を述べるのにご執心の皆様が元気なやり合いをおっぱじめる。喧々轟々の投稿合戦が、あちらにもこちらにも溢れかえる。ライフハックから政府への苦言、悪質なデマ、デマへの指摘、感動的ないい話、思い出話、訓話的なエピソード、エトセトラ、エトセトラ……正直、ウンザリしてしまう。もちろん有益な情報もあるが、被災者の気持ちは置いてけぼりの「正しさ」の張り合いが日に日に大きくなる。本当に辟易している。まじのウンザリなのだが、ウンザリしていることをインターネットで述べてもウンザリに拍車がかかってしまい、よりウンザリする羽目になる。ならば、どうするか。行動するのだ。何かを述べるだけの人より、実際に行動した人の方が本質的にはえらいっぽい感じがするからだ。俺はえらくなって、ウンザリするようなことをしてる人を見てもウンザリしなくなりたい。

というわけで、永田町は石川県東京事務所に向かった。ここには口座開設の前から募金箱が設置されている。冒頭に述べた邪魔な貯金箱に詰まっていた18000円ぶんの小銭を事前に両替し、手持ちの1万円札とあわせて寄付をしてきた。石川県にはお世話になった小説の師匠や趣味の配信を応援してくれているリスナーが住んでいる。それなのに! 俺ときたら、こんなにも邪悪なモチベーションで寄付をしてしまった。めちゃくちゃ性格が悪い。インターネットでピーチクパーチク偉そうなことを述べている人々に対してのイライラを困っている被災地にぶつけてやったぜという形だ。ついでにネット弁慶たちを見下してやろうという魂胆まである。なんという非常識でセルフィッシュな行動であろうか。要するに八つ当たりだ。性格が歪み散らかしているにもほどがある。

本当にごめんなさい。

上記を心より謝罪をするとともに、被災された方の安寧と地域の1日も早い復興をお祈りいたします。どうか誰もが心穏やかに、安心して暮らせますように。

ちなみに、能登半島地震のタグをつけたのでこのページの冒頭にも「支援団体を通じた寄付」みたいなリンクが貼られるだろうが、個人的にオススメなのは各県のホームページからの直接寄付です。どうしたって手数料や中抜きが発生する場合がありますので。