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本『変わらないために変わり続ける / 福岡伸一 (文藝春秋)』

2015/4/22発売。
2013/4/25号〜2015/1/29号までの 週刊文春に連載されていたエッセイです。

2018/2/9に文庫(文春文庫)も発売されています。

このタイトルを見て、b-flowerファンの方は反応すると思います。
私は、ある記事に♡を押してくれた方の 記事のタイトルで見つけて、暫し固まりました。

そう、1998/4/8発売のアルバム『b-flower』に収録されている『October Song / b-flower 』の歌詞
「変わらないために 変わり続けるんだ」
です。

前にnoteで記事も書いています。


[アルバム”b-flower”より]

b-flowerの八野英史さんが書く歌詞は、
時に抽象的で、易しい言葉で 描かれているのに
「これはどういう意味?」と悩んでしまう事がよくあります。
最近は 八野さんがツイキャスで過去の作品についてコメントしているので、謎が判明する事も増えてきましたが、まだまだ歌詞についての謎は沢山有ります。
(単に私の考察が浅いとか 知識が足りないとか 拘り過ぎている だけなのですが…)

前の記事にも書きましたが、ベストアルバムに同梱されていたヒストリーブックには
「変わらないために 変わり続けるんだ」は
「b(-flower)の姿勢を象徴するかのような言葉」
と書かれています。

1991年発売のアルバムから(…1990年の作品も後日手に入れました…) ずっとb-flowerの軌跡を見守ってきたファンとしては、
メンバーが変わり続け(参加出来なくなったり お休みしたり 復活したり 亡くなったり…)、
かつ 何年もの冬眠がありながら、
b-flowerの本質が維持され続けているのは
(ボーカル:八野英史さんの存在も大きいとも思いますが…) 
『好きな音楽を作り続ける』為に 少しずつ変化しながら、その想いを貫いているからなのかな、と思います。

この本の“まえがき”に 腑に落ちる言葉が書かれていました。

「変わらないために変わり続ける。
ちょっと逆説的な言い回しではあるけれど、
禅問答みたいな解けない謎かけではない。
すこし言葉を補足するならば、
『(大きく)変わらないために、(常にごく小さく)変わり続ける必要がある』
ということである。」

[ 変わらないために変わり続ける/福岡伸一 ]

福岡伸一さんは 生物学者で 沢山の本を書かれています。この本は ロックフェラー大学の客員教授として赴任されていた間に連載していたエッセイです。
その興味の幅広さや、折り畳み式の虫取り網を取り出して通報されそうになったり等、お茶目なエピソードも多数書かれていて、
殆ど知識の無い私でも、とても愉しんで読めました。
マスコミが大騒ぎしていた『STAP細胞問題の闇』についても、専門家の立場から
「論文の撤回で幕引きが行われてはならない」
と毅然と述べています。

大学時代に京都に下宿していた事や、虫が好きな事が b-flower:八野さんとの共通点かな、と思いました。
好きなモノに対する熱量が高い処とか…

[ 変わらないために変わり続ける/福岡伸一 ]

他の本も読んでみたくなりました。




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