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リク娘ストーリー

いつから、期待してしまったんだろう。
いつから、涙を流すな、悔しいなら練習しかないと言うようになっていたのだろうか。

お兄ちゃんに追いつきたくて、そしたら同年代では早くなってて。
マラソン大会に出れば景品や賞状や景品をいただき。
満面の笑顔で、パパに微笑んでた。
誰よりもパパ好きっ子で、ギューしてもらって、
帰りには好きなの食べてお楽しみにどこか寄ってもらって帰ってきてた。

なのに、今、正直、辛そうだ。
中学3年で、進路も決めなくてはいけないし、
受験生でもあるし、
反抗期…。

昔のように言われたとおりにはやらないし
お父さんと呼んで、近寄らないで、と言っては
事あるごとに、いや正確には何も無くとも
ぶつかっている…。

壁にぶつかってタイムは縮まらない。
辞めていいんだよ?
言うと必ず言う。
「あたし、マラソンのオリンピック選手になるから」

夢を応援するということは、覚悟もまた
いることなのね。

何のために、誰のために、あなたは走るのか。

私は、ほんの数メートル走っただけで
走れメロスが浮かぶが、私なら夕刻までに間に合わない
すまぬ、友よ!

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