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よる
2019年6月17日 19:54
梅雨に入ったと勢い勇んで、強く雨が降っていた。傘をさしていてもバッグと足元はひどく濡れ、駆け込むように彼の店に入る。店内には雨音も街のざわめきもほとんど届かなかったが、時おり雷の光が暗く冷えた部屋を照らした。調理のために彼が厨房に火を入れたからだろうか。少しだけ店に暖かさが宿った。火から少し離れ、ビールを開ける。さっき走ったせいで泡が勢いよく吹き出した。景気がいいね。今日も多分、こ