見出し画像

【地方にUターン】週5出社と地方ギャップの荒療治


3月まで東京で暮らし働いていたが、結婚を機に今後のライフプランを考え、4月から夫と2人で地元の地方都市にUターンをした。

前職では体調の関係もあり在宅勤務を大いに活用させていただいていた。正直在宅は本当に楽だった。通勤のストレスがなく、フレックスを使えば朝の時間をゆったりと過ごせる(だらだらと寝ていられる)。上司や同僚とのコミュニケーションも最低限。メンタル的に非常に楽。

しかし、その楽さと引き換えに失ったものがある。「体力」と「コミュ力」である。

楽すぎるが故に、生活に張り合いがなくなり、元来怠け者の私はだらだらとなんとなく日々を過ごしていた。一日中家で、なんならパジャマのまま在宅勤務をすることもあった。運動もせず座りっぱなし。
ある日、久しぶりの出勤で駅の階段を登りきった時「あれ、なんだか疲れる...脚つりそう...」。階段を降りる時には微かに脚がぷるぷると震える。駅の階段を使うだけでこんなに疲れる...?まだ20代後半ですが...?
自分の筋力と体力の落ち具合に非常に焦った。

前述の通り、体調の問題で私は他の社員よりも在宅勤務を多めにしてもらっていた。
他の社員の多くはほぼ出社して仕事をしている。重要なことは出社しているメンバーの間で決まるし、知らないうちに話が進んでいることもしばしば。私のキャッチアップ力が足りなかったことは反省している。しかしチャットツールなど活用してもう少し情報共有してくれても良かったのに...とは思う。在宅するほどチームメンバーとの距離が離れていくような感覚が辛いと感じることもあった。久しぶりに出社をすると、何を話したら良いか分からない。普段のメンバーの姿や行動を知らないから、どうコミュニケーションを取れば良いのかと戸惑った。段々と自分はこの組織に必要のない人材なのかとネガティブな思考に陥っていった。

おそらく私は出社して直接コミュニケーションを取った方が良い人間なのだろう。
1人で家にこもっているとネガティブ思考が止まらなくなる。時には対面して適度に他人の価値観に触れ、温度感を感じることで、心地よく仕事ができるのではないか。

そうして転職した先は地元に根付いた総合広告代理店。前職の業務と近しいWebマーケティングに携わっている。広告代理店だけあって、なんだかんだ人に関わりまくる、時にストレスのかかる仕事だ。

入社して驚いたのは社員の距離詰め方。入社早々にどこに住んでるの、結婚いつしたの、どこで出会ったの...根掘り葉掘り聞いてくるのには驚いた。東京ではプライベートな情報を初対面でずけずけと聞くことはまずないだろう。正直引いたし、やんわりと答えるのに留めたが、これが地方特有の「距離が近い」というやつかと実感した。在宅で落ちてしまったコミュニケーション力の、いわばショック療法である。(他にもカルチャーショックは両手で数え切れないほどあるが、後日別途投稿することにする。)

距離が近いことに最初は驚いた一方で、社内の風通しは前職よりは良い。なんでも言い合っている印象だし、時には役員に議論をぶつけている社員もいる。(特有の面倒くさいルールもあるにはあるが。)

コミュニケーションが活発に行われている環境に身を置いたこの1ヶ月で、私のメンタルはかなり改善されている実感がある。

まず夫に「愚痴は言ってるけどなんだかんだ楽しそうだね、明るくなった」と言われた。
自分でもそう思う。不便だし非効率だし環境は良いとは言えないが、仕事自体は面白い。

出社することでよく歩くようになり、体力がついたこともメンタル改善に一役買っていると思う。週5出社が最高というわけではなくもちろん在宅もしたいが、出社することでお金をもらいながら運動していることになる。一石二鳥だ。

メンタルが上向いた結果、新しいことへのチャレンジも始めている。イタリア語の勉強(ファビ男という料理人YouTuberの影響)、ビジネス系オンライン講座受講、地域のお祭りへの参加、街づくりを考えるセッションへの参加...
地方創生に興味があり、関係しそうなイベントには足を運ぶようになった。

Uターンしてまもなく1ヶ月が経とうとしている。週5出社で体力をつけ、距離近めのコミュニケーションでショック療法。地方の荒療治でメンタルが上向き、新しいことにチャレンジし始めた1ヶ月だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?