第1回「雨の読書会」レポート
あけましておめでとうございます。今年も「雨の読書会」をよろしくお願いします。
さて、少し期間が開いてしまいましたが、前回予告していた第1回「雨の読書会」のレポートを書いていきます。
10月29日に開催した「雨の読書会」では10人の方に参加して頂きました。
会場はいいかねPaletteの給食室。その中にあるtascoffeeには大きな焙煎器があり、室内はいつも香ばしいコーヒーの香りが漂っています。
ちなみに、雨の読書会では、tascoffeeのコーヒーを飲むことが出来ます。
さて第1回「雨の読書会」のテーマは「お気に入りの本、興味のある本」です。
あらかじめ参加者にはくじ引きをしてもらい、2つのグループに分かれ、5人1組でテーブルを囲みました。
主催者のクボレナと僕が各テーブルのファシリテーターとなり、まずは、それぞれのテーブルのメンバーで自己紹介を行いました。
参加者は、コテンラジオのリスナーさんであったり、いいかねPaletteの近所に住んでいる方だったり、長期滞在者の方だったり、大学生だったり、本当に色々な人がいらっしゃいました。
和気藹々とした雰囲気の中で自己紹介が終わった頃、各テーブルにコーヒーが運ばれ、いよいよ本の紹介のスタート。
まず、1人5枚ずつメモが渡されます。このメモは、紹介を聞く人が紹介された本についてのメモや感想を書くためのものです。
メモに書くことは「感想」「考えたこと」「要約」「補足情報」など、基本的に決まりはありません。本の紹介を聞きながら、思い思いに書いてもらいます。
メモが配られると、参加者は1人ずつ「お気に入りの本、興味のある本」をテーマにそれぞれが持ち寄った本について紹介をしていきました。
一人の持ち時間は約5分。
本の紹介が終わると、聞く人たちはメモをもとにそれぞれの感想を話し合います。
そして、このメモは紹介をした人に渡されます。手紙のようでもあり、フィードバックのようでもある、そんなイメージです。
それぞれテーブルで始まった本の紹介は、和気藹々としつつも、想いがこもっていて、とても盛り上がりました。
第1回読書会で紹介された本は全部で12冊です。
順不同ですが、その本とメモをいくつか紹介していきます。
<クボレナのテーブルで紹介された本とメモの内容>
『星の王子様』サン=テグジュペリ
「過去があってもこそ大切なもの。目に見えないものは大切。本当はもっと大切なものがあるんじゃない?」
『あなたの人生の物語』テッド・チャン
「宇宙人とのコンタクト。コミュニケーション。言語。言葉によって人はとらわれている。言葉を捉えることで、相手を捉えられる」
『最初の質問』長田 弘
「良い問いが良い答えに辿りつく。問い、最高」
『私とは何か』平野 啓一郎
「対する相手によって自分が別の話し方になることを気にしていた時代があった。分人という考え方は初めて知ったけど、とても救いになる概念だと感じた」
『ピンポン』松本大洋
「夢・希望・・・挫折。負けていくこと、そこから見える景色。飛べない鳥もいる」
『ころべばいいのに』ヨシタケシンスケ
「人間誰しも嫌なことはある。楽しいことを考えるのは自分次第。絵本の素晴らしさ」
<タカキのテーブルで紹介された本とメモの内容>
『バーステイガール』村上春樹
「誕生日にバイトをする主人公。願いを聞いてくれるが、願いが書かれていない。願いが叶うとは?」
『BEATLESS』長谷敏司
「人間の性質。アナログハック。考えだしたら本当に色々な考えが広がっていく。すごく気になる物語でした」
『めんどくさい本屋』竹田 信弥
「わたしの知り合いの本屋さんに似ています」
『ブッダが考えたこと』宮元 啓一
「仏教は宗教ではなく東洋哲学だ。出家するしかないですね。哲学したいです。というか、していますよね、毎日」
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディ みかこ
「エンパシーとは何か?他人の靴を履いてみることだ。日本でもすでに分断してますよね」
『おぞましい二人』エドワード・ゴーリー
「どんなものでも、ストーリーには価値がある。不条理?『おそるべき子どもたち」とかカミュの小説を思い出した」
メモをもとに、簡単に紹介させて頂きました。
主催者としては、いろいろな反省点がありつつも、参加者の皆さんには楽しんで頂けたようで、とても嬉しかったです。
今回は、以上です。雨の読書会、興味がございましたら、是非ともコメントやメッセージをくださいね。
2022年も引き続き開催していきますので、どうぞよろしくお願いします。
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