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音を紡ぐストーリーテラー【Halo at 四畳半】


私がまだ地元の田舎街にいた頃。


Youtubeが今ほど主流じゃなくって、
音楽を探す手段といえば、ラジオか地元の古びたTSUTAYAのCDコーナーでした。

TSUTAYAのコーナーもそんなに大きなものでもなかったのですが、
そこには私の知らないアーティストの名前がずらっと並んでいて、
あの当時からすると、宝探しのような感覚で、

「今日はこの3枚。これも借りたいけど…今選んでるアーティストと被っちゃうから次回借りよう…!」

なんて、小さいながらもあれこれやりくりしながら借りていました。
(当時は自分のTSUTAYAカードなんて持ってなかったので、親が映画を借りに行く時に必ず着いて行って、CDも一緒に借りてもらってました。)


そんな古びた地元のTSUTAYAで出会ったアーティストは、数知れず……


そして、「Halo at 四畳半」も、そんな古びたTSUTAYAで出会ったバンドでした。


TSUTAYAセレクトのCDとして置かれていたCDがなんとなく目に止まって、なんとなく手にとって、なんとなく借りた。

そんな出会いでした。
そして、帰って早速聞いて、

「こういうバンドを探してた…!!!」と、

宝くじが当たったような感覚になりました。



こちらでは何度も書いている気がするのですが、
私のバンド好きは、【レミオロメン】から始まっています。
もっと遡ると、音楽を好きになったのは、【ポップミュージック】からです。

そんな私がいろんな音楽を聴き漁ってみても、
やっぱり心の奥底で惹かれるのは、聴きなじみの良い【ポップ】な音楽なのです。


Halo at 四畳半は、紛れもない【ロックバンド】

なのですが、
voの渡井さんの歌声が高すぎず低すぎず、心地いいながらも、魂の叫びのような静寂の中の情熱を感じるまっすぐな声。
そして、各楽器陣は丁寧に色をつけていくかのように、優しく調和していて、
歌詞も含めてまるで物語を読み進めていくような曲たち。


Halo at 四畳半の曲たちは、
ロックバンドの楽曲というよりは、「美しい物語」でした。



情景描写のある歌詞なんかを聞くと、パッとその場面が浮かぶことはあるんですけど、
Haloの曲たちは、歌詞じゃなくって、そのメロディを聞くだけで、
目の前にHaloの世界が広がるような、
「Halo at 四畳半」彼ら4人が音を奏でることで、彼らの物語が出来上がるような、
彼らはストーリーテラーをも担っているような印象さえ受けました。


ipod(当時はCD取り込み後、全てipodに入れて聞いてました。懐かしい…)越しの彼らの音楽は
「優しくて小さいながらも眩しいほどの明るい光」
という印象を持っていて、
私の中では【ロックバンド】というよりは、【聞きなじみの良い音楽を奏でるバンド】でした。


そう、大学3年のとある企画ライブでHaloat四畳半を間近で見るときまでは。


これは、こちらのnoteにも書いているので、割愛しますが、
(よければ読んでみてください…!)


ライブハウスで、Halo at 四畳半のライブを見て、


一瞬にして彼らの世界を作り出し、私たち観客を巻き込んでその世界へと誘う彼らは、紛れもなく【物語の創作者】だな、と思いました。

そして、
ライブハウス全体を染め上げるその音楽は、
紛れもなく、【ロックバンド】だな、と。



全身全霊で私たちに音を届けてくれるステージ上の彼らの姿。
自然と拳を突き上げたくなるあの衝動。
他のバンドのグッズを身につけている人たちでさえ、一歩前に出て目をキラキラさせて彼らの音楽にのめり込んでいました。
小さなライブハウスの端から端に至るまで、
その空間全てがHaloの音楽に満たされていて、本当に圧倒されたのを今でも覚えています。
(私自身、他バンド目当てで行ってたのですが、帰り道はずっと友人とHaloの話をしてましたし、ワンマンのチケットもすぐ買いました。)



そしてそんな素晴らしいバンドが、先日とある発表をしました。


「Halo at 四畳半は活動を休止します。」



彼らの軌跡を全て追えてはいないのですが、
「活動休止」の文字を見て、Haloの曲たちが見せてくれたいろんな景色がフラッシュバックして、なんだかとても悲しくなりました。


「活動休止」

「解散」


今まで、数えたくないほど、たくさんの音楽の続きが途絶える時を目の当たりにしてきました。

「バンドは生き物だから」

本当にその通りだと思います。
以前までは、音楽が途絶えることに、悲しみと虚しさでいっぱいで、未来が途絶えるようなそんな気持ちにばかりなっていたのですが、
今までたくさんの素晴らしい曲たちをこの世に生み出してくれてありがとう、という気持ちを持って、たくさんたくさん曲を聞いて私たちの中でずっと生きていてくれ。という気持ちでいよう、と思うようになりました。


活動休止は、まだ少し先なので、その時まで、ずっとまっすぐ駆け抜けてほしいです。
ラストライブは、行けそうにないのですが、(東京は遠い……)
まだ未発表のライブもあるそうなので、近場でライブがあることを祈るばかりです。
また、彼らの紡ぎ出す物語を、彼らが創り出す世界を、目の前で見たいな。

きっと前よりも、もっともっと素敵な物語を紡いでくれるんだろうなぁ。



【Halo at 四畳半】をまだ聞いたことの方は、是非一度聞いてみてください。
きっとあなたも彼らの物語へと誘われることでしょう。



個人的オススメ曲は、「リバース・デイ」と「シャロン」。
この2曲で完全に心を掴まれました。

メジャーデビュー後の「ヒューズ」もとっても綺麗な曲で好き。

あと、Haloはロゴがかわいい!!!!笑
それに付随してグッズもかわいい!!!!笑
ライブ行ったのにステッカーしか買わなかったこと、本当に後悔してます…

次ライブ行けたら絶対グッズも買うぞ……!(強い意志)



きいろ。

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