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経験値ゼロの40代主婦が可能性を信じてライターを目指した話

2021年の1月も終わろうとしていた時、手帳に1行日記をつけていて思った。
毎日「今日も良い日だった」で終わってるな。

良い日ってなんだろう?
嫌なことが無い日?仕事が何もなく終わった日?健康でいられた日?
もちろんその通りで、ひとつひとつが有難いことなのだが、その時の自分はそう思わなかった。

自分の中での「良い日」=「自分の人生に変化が無い日」のことだった。

40代二人暮らしの日常は極めて穏やかで、それが普通だと思っていた。
子どもが欲しいと思ったこともあったが、我が家にはまだ来てくれない。
友人たちも、みんな自分の人生を生きている。
このまま、今のまま死んでいくんだろうな、と考えた時、自分の中に出てきた感情は「悲しみ」だった。


ある日、仕事から帰宅してメールチェックをしていた時、見慣れないアドレスが飛び込んできた。

「野口 真代(まよまよ先生)」

最初は、どこでご縁をいただいた方だったのか思い出せずにいたが
以前みていたYouTubeチャンネルを思い出した。

当時、その動画には「文章のテンプレート配布」という企画がついていて、私はそれ欲しさにアドレスを登録したのだ。
※当時視聴した動画はこちら↓

当時のことを思い出しつつ、今回受け取ったメールを開いてみると、それは「リサーチに特化した講座の体験会」の案内だった。

ひとまずメールを閉じて、2年前からの行動を思いだしてみた。

YouTubeチャンネルの動画を見て、クラウドワークスに登録したはいいが、自信が無くて動けずに、結局アカウントを消したこと。
ワードプレスでブログを開設したはいいが、収益が3桁止まりなこと。加えて半年以上も放置していること。

動き出しても「自信」が持てずに中途半端なことを続けている。

私は「リサーチカレッジ無料体験会」に申し込んだ。


2月開始の「リサーチカレッジ」講座になんとか潜り込んだ私を、最初に待っていたのは恐怖だった。
リサーチカレッジの受講者は100名超えとのことで、もちろん全く知らない人たちばかり。加えて「ライカレ(ライティングカレッジ:リサーチカレッジはプレライカレの立ち位置)」受講生も多く、最初から能力に差がありすぎる前提だと思うと、受講する前に辞めたくなった。

リサカレ(リサーチカレッジの略)には受講開始前に予習があり、その中でも私を悩ませたのが「ツイッターアカウントを作り、仲間と交流せよ」というものだった。自分に自信が無くて講座を受講したのに、さらに「自分」を発信しなくてはいけないのだ。無理だ。無理。これ無理。

しかし、無理だ無理だと思っていても受講料は返ってこない。
とりあえずツイッターアカウントを作り、フリーアイコンを設定した。もちろん私の発信軸といえば「リサカレ受講生です」の1点のみ。
布の服にひのきの棒のほうが、まだスライムに勝てると思う装備だった。

そして怒涛の2月が始まった。

リサカレは2月に週1回全4講義があり、平日の夜21時から開始され、加えて毎回の講義の終わりに課題が出る。
講義では、先生が受講料の100倍はある価値の情報やノウハウを惜しみなく共有してくださる。

今までの穏やかな生活が一変し、毎日が慌ただしく過ぎていく日々が続く。
最初の講義を受講した時は、頭が弾ける感覚に興奮して、深夜まで目が冴えてしまうこともあった。

それでも、自分が避けてきた問題から逃げることはできなかった。
私の問題とは「自信のなさ」からくる「自分軸が無い」こと

初回の講義も終わろうとしていた時、興奮する生徒たちを前に先生が課題を発表した。

  • 発信軸のキーワード選定

  • ターゲットの悩みと願望のリサーチ

  • ライバル調査

講義中ずっと感じていた興奮が、一気に悩みに変わる。
自分軸がないのに、どうやって課題をこなせばいいんだ。

次の日から、講義で教わった方法を使って自分と向き合う時間を作った。
帰宅するとすぐにスケッチブックを開き、自分が思いつく限りの強み・弱みをひたすらに書き出す。
3日間でスケッチブックの一冊目を使い切った。
それでも全く見つからない。弱みばかり出てくる。
辛い。辞めたい。
ツイッターをつぶやくことも苦痛だった。
何をつぶやけばいいのか分からないままだからだ。
仲間のツイッターを見ると、好きなこと、得意なことを
分かりやすく発信している。
みんな「自分軸」を持っている。
でも、私は持っていない。見つからない。

課題発表から4日経ち、私は自分だけで考えることを止めた。
「うまくいっている人から教えてもらおう」
ツイッターを眺めていると、常に同じテーマで発信をしている人がいることに気づいた。そしてフォロワーも5桁だったりして人気がある。
そういうアカウントは大抵、有料noteだったりBreinを販売していたりする。
しばらくタイムラインを眺めて、あるアカウントの有料noteを購入した。
内容は、講義で先生が教えてくれたこととほぼ同じだった。
詳細な解析データがついていることで差別化をしているものだったし、そのnoteも分かりやすく書かれていて、勉強になった。
そして、書き終わったスケッチブックからもう一度「強み・弱み」を眺めていくつか拾い出し、何とか一度目の課題を提出した。ツイッターのアイコンもフリーアイコンではあったが、呟きと似た雰囲気のものに変更した。

2回目、3回目の課題にも、同じように苦しめられた。
回を増すごとに難易度もあがり、苦しみも増すのだが、これもひとえに「自分軸」が見つからないせいなので、自分を恨んだ。

リサカレも最後の1講義を残すだけとなった時、
「この方向性なら自分でもやっていけるのでは」というひらめきをもらえた出来事があった。

ライカレ講座を受講後、かなりの実績を出されている大先輩の特別講義と、その先輩が独自に運営しているLINEの無料相談を受けたのだ。
30分の相談時間では、こちらの質問+αの事柄までお答えいただき、本当に有難かった。今でも感謝の気持ちは消えない。

そして、私はリサカレを卒業した。


今は何をしているのか?と聞かれたら、迷わずにこう答える。
「自分軸を探しています」
私はまだ、第1回目講義の課題を続けている。

あんなに苦しめられたことを、まだやっているのかと笑われそうだが、私は先生や先輩方、そして同期の仲間から教わったのだ。
「自分を大事にする」「まわりと比べないことが継続の肝」ということを。
そして、これからライターとしてやっていくために「自分軸」は無くてはならないものだということを。
だから私は自分のために、これからも自分を探す。

ひらくのも嫌だったツイッターも、開設から30日あまりでフォローしてくださる方が200名を超えた。
大先輩の講座と相談を受けてから、毎日5人ペースでフォロワーさんが増えてくださっている。

方向性が定まらなくても、自分軸が見つからなくても、とりあえず動く。
私は自分軸の迷路に迷い込んで、抜け出そうと焦るあまり、ツイッターアイコンを2日で4回変更して、リサカレ同期に総ツッコミされた。
動いて、動いて、そこから修正する。
ヒントは必ず転がっている。
自分の居場所から少しでも動いた人だけが、そのヒントを受け取れるのだと今回リサカレを受講して学んだ。

リサカレは、単純にリサーチのノウハウを教えてくれるだけの講座ではない。それ以上に価値のある、同期や先輩方とつながれる場所になってくれた。あの時、2年前にアドレス登録をした自分を褒めてあげたい。
次は、4月のライカレに向けて自分軸を固めていこう。


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