副業収入・月５万円の壁を突破した方法

【0→1万円】背伸びして何でもチャレンジする

昨年の今頃より副業を探し始めました。副業マッチングサービスにいくつか登録して案件を探し、面接を受けたりしていたのですがなかなか通りませんでした。私の今までのスキルセットを考えると、キャリアの主軸が人材紹介であったために、営業の副業が一番応募しやすかったです。ただそれだと本業に抵触しそうなものばかりで、結果的に個人として稼げるものはほとんどありませんでした。

そこから少し方針転換をして、人事での副業を探し始めました。実際に採用面接などをやったことはほとんどなかったのですが、嘘ではないので自社採用に関わっているという伝え方をしていました。それでも面接の通過率は高くなかったですが、ポジションの急募度や競合となる強者がいない瞬間を狙って何度も応募し続けました。

結果的に、採用のスカウト代行を仕事として引き受けることに成功しました。いままでの経験を基に、まずはイメージがつく仕事を取りに行くというのが肝要です。現職で新しい仕事にチャレンジしようとすると、会社の規模にもよりますが、3ヵ月～1年程要するので時間がもったいないです。副業という形だと、一部を切り出して今までと違う職種にチャレンジすることが可能です。そしてご縁があって仕事をいただくことができました。

【1→5万円】信頼貯金をためる

スカウト業務は対応できる物量に限界があるのと、採用の期間が決まっているため数か月の間で契約終了となってしまうものが多かったです。そのため、月に数千円から稼げても2万円いくかどうかという自分にとっての天井が課題となってきました。

ただそれでも副業のプラットフォームを展開する会社経由で受注した仕事だったので継続していれば芽が出るだろうと考えていました。3ヵ月が経ち、ベンチャー企業での中途の面接担当代行を引き受けたりもしました。それでも5万円の壁はなかなか超えられませんでした。新しい収益源はないかと物色していた頃、人材会社での新人教育の仕事が舞い込みました。自分のスキル的には全く問題なく、時間をかけてがっつり入れば月に5万円近く稼げる内容でした。最初はどんな現場であるのか、どんな仕事なのかキャッチアップする必要があったため本業の有給やフレックスを駆使しながら新しい仕事に馴染んでいきました。

そこで意識をしたことは、新しい仕事場で信頼を得ることです。業務委託でやっているので、何か失敗した際にはすぐに切られることを覚悟していました。ただ企業側としても、同じ仕事なのに毎回新しい人に最初からレクチャーしていては時間が足りなくなってしまうので、できれば継続してほしいという考えがあります。一回仕事を引き受けてしまえば、その後の仕事を継続していくことは新しい仕事を取るよりは各段に楽なので、その雇用関係を続けられることを意識することが大事です。幸いなことに半年以上経った今でも継続的に仕事をいただけているので、それが5万円の壁を超える土台となりました。

【5→25万円】時間労働から裁量労働へ

副業でも仕事が取れるようになると、自分自身のスキルに自信がつくようになります。そうすると右肩上がりに収入は増え始めます。実際に土台が出来上がってからは、収益を数倍にするのに時間はかかりませんでした。

ひとつ注意点としては、仕事を何でも受け過ぎないということです。副業が0の状態の時には少し我慢をしてでもやれる範囲を広げた方が良いですが、ある程度仕事が取れるようになってきた際には、時間の割にリターンが少なかったり、マネジメントがきつく制約が多いものには手を出さない方が良いです。そういったものに時間と労力を費やすことになり、今までにせっかくためた信頼にも支障をきたす可能性があるからです。あくまでも本業や継続できている副業をおろそかにしない程度に、やれる範囲を広げていくことが大事です。

とはいえ人の時間には限りがあるので、時間を切り売りするような仕事を続けていては限界が来てしまいます。そこで、5万円の壁を超えることが出来たら時間で働くのではなく、1ヵ月の報酬を自分で交渉してもらうようにしましょう。すでに副業での稼ぎの基準が自分にはあるので、そこを超える内容でなければ仕事を受けないと明言するのです。私自身も次の仕事は月6万円で受けられるよう交渉しました。その仕事は、ビジネスマッチングアプリで知り合った方と意気投合し、自分が出来ることを明示した上で案件化することが出来ました。そしてさらに、もともと知り合いの紹介で繋がっていた縁が復活し、そこでは月に10万円以上の価値提供をするということで仕事をいただいています。その結果、新卒の頃にもらっていた給料を副業だけで超えることに成功しました。

もちろんこの状況がずっと続くとは考えていませんし、いつ何時信頼を失ってしまう出来事があるかも知れませんが、少なくとも自分で稼ぐという道筋は見えてきたような気がします。1年前まではもがいても到達できなかったラインを超えることができたので、それを糧に新たな仕事をいただけるよう頑張っていこうと思います。同じような悩みを持つ方の、ひとつのきっかけになると嬉しいです。